私が初めての転職で失敗した話

こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
今回は、私が初めての転職で失敗した話を書こうと思います。

 転職を考えた時に皆さん一番不安なのが「失敗したらどうしよう」という事だと思います。

 人のふり見て我が身を・・・という事で、失敗談だけではなく、どうすれば回避できたかの対処法も併せてお話します。

この話を転職セミナーの中でお話をすると、参加者様は毎回興味深く聞いて頂きます。

 しく〇り先生調で書いていきますので、楽しく読んで頂ければと思います。

・転職を考えようとした理由
・一旦仕事を辞めてゆっくり
・求人を見て初めて年収や残業を計算してみた
・4社内定をもらう
・経験を活かして年収UP!!のはずが・・・
・悲惨な1年
・元の上司に救われて新しい会社で生き返る
・なぜこの転職が失敗だったのか
・私みたいにならない為に伝えたい事

転職を考えようとした理由

 最初の会社に入社後4年がたち28才の頃でした。(私は若い時に超氷河期であったこともあり、初めての就職の年が遅い)
社会人向けのパソコンやITのスクールで営業職と学校運営をしていました。その中で生徒さんに転職のアドバイスを行う事もしばしば。
ベンチャーで創業10年ちょっとで社長も10才しか年齢が離れておらず、まわりも同世代でそれなりに楽しく、やりがいを持って働いていました。

しかし、どうしても社会人向けの仕事は普通の会社員が仕事をしていない時間帯に利用頂く事が多い為、平日夜や土日出勤がメインとなります。かといって、朝から学校を明けておく必要がある為、通しのシフトもありました。
なんとなく「残業が多い」「友達と遊べない」「金曜の夜に飲めない」と漠然と思っていました。
この「漠然」というのがこの後キーとなっていくので覚えておいてくださいね。

そういった不規則な生活のせいもあってか、長年生理不順に悩んでいました。ちょうどその頃結婚も考えていたので、婦人科に通いだすと、やはり不規則な仕事を指摘されました。また結婚や出産を考えた時にこの会社で続けられるのかなとも不安になってきました。(20代後半の女性はそういう不安を感じる方多いはず!)

同時に仕事としては、営業メインではなく、転職のサポートをしたいと思うようになりました。そこで人材業界への興味がわいてきました。また、いつか取りたいと思っていた自動車免許も貯金ができたので取りたいと考えるようになりました。

まとめると

・残業が多い
・不規則な生活をやめて体を整えたい
・結婚・出産と両立できる会社に今のうちに入社してキャリアを積んでおきたい
・人材など転職サポートメインの仕事に就きたい
・自動車免許が取りたい

ということです。 因みに、結婚を視野に入れた話が出ましたが、結局独身のまま今に至ります(笑) 

一旦仕事を辞めてゆっくり

4年間働き詰めだったし少しゆっくりしたいなと思い、思い切って次を決めずに会社を辞めました。雇用保険(いわゆる失業保険)をもらいながら、自動車学校と職業訓練で人材ビジネスを学びました。専業主婦のように料理なんかをしながら、時に沖縄や北海道を旅行したり、ゆったりとした時間でを過ごしました。

 

求人を見て初めて年収や残業を計算してみた

職業訓練校に通学しだした頃から、転職活動を本格化させます。まずはなんとなく大手の求人サイトを見てみます。一番怖いのは残業です。大体の求人に残業「〇時間程度」などと書かれています。
そこで初めて気が付いたんです。

私の残業時間って何時間だったんだろう? 年間休日は? そもそも年収は?

 今さら?という感じですが、残業代が出ない会社だったので、明細に記載はありません。そして、元々定時が22:00であったり、通しシフト9:30~22:00であったり、遅番もあり、もはやどこからが残業かわかっていませんでした。
休日もシフト制の為、年間で数えた事もありませんでした。
年収も営業職の為、インセンティブで上下します。 

そこで改めて給与明細や源泉徴収票とにらめっこし年収を出しました。広告に出ている求人票と比べて年齢のわりに意外にもらっていたという事に気がつきました。(自分では安い安いと思っていた)

休日は人と曜日はずれてはいますが120日以上はあり、普通から良い方である事がわかりました。

問題の残業は一般的な会社が1日8時間労働とするという事で、8時間を越えているものを残業としてカウントしました。結果60時間位である事がわかりました。
正直もっとやっていると思っていた為、「あれ?こんなもん?」と思いました。特に今のご時世では60時間でも充分多いですが、当時他の求人票も60時間程度と書いてあるのは当たり前にありました。

年収:年齢のわりには意外ともらっていた。
休日:良い方だった
残業:多い方には入るがそこまでじゃなかった

 という事実に、辞めてから初めて気が付きました。勤務時間や休日の曜日が一般の人とずれていたせいで漠然と「なんか残業多いし休日少ない」と感じていたのでした。
当時もお客様のキャリア相談を仕事でしていたにもかかわらず、こんな事にも気が付かないとはお恥ずかしい。


4社内定をもらう

20代という若さと、リーマンショック前の売り手市場という状勢もあり、10社受けて4社から内定をもらいました。うち、人材系も2社ありました。
さてどこの会社に行こうか。内定通知書を並べて悩みました。人材系1社は休日がまとめて取れない(実家に帰省できない)わりに年収が低い為、候補から外しました。もう1社の人材系はとても熱心に担当者から声をかけて頂きましたが、ちょっと特殊な業態なにもあり悩みました。年収は前職と同じ位を提示されたので、異業種への転職としてはありがたい事でした。
もう1社は同業他社(スクール業界)でした。大手で上場もしていました。正社員でも内定はもらいましたが、年収があわなかった為、年俸制契約で前職より150万以上UPが提示されました。

年収の金額を並べると一目瞭然、高い方に惹かれるのが人間(^^;)

そして、退社して半年以上無職となっていた為、働く事自体に不安がある上に、新しい事へ挑戦する事への不安が襲ってきました。
「同業他社なら今までの経験を活かせるから、新しい事を覚える事も少なく活躍できるだろう」というとても安易な考えにいたりました。

 

経験を活かして年収UP!!のはずが・・・

 入社初日、お客様から見えないバックヤードの事務所に入った瞬間の空気感は今でも覚えています。 

皆目が死んでいる
なんかイライラしている
空気がどよーんとしている

(あくまでも個人的感想)

一人ひとりは皆いい人で、仕事もガツガツこなしていますが、私にはそう感じました。

入ってから知ったのですが、超ド営業会社でした。
同じ業界でもこんなに違うのかという位に。1日300件電話をかけ、アポ取りがメインミッション。アポが取れた日が休日でも自分が出勤して対応しなければ成績にならない。

前職ではキャリアカウンセリングのように、お客様の声を聴き本当にいいコースを提案していた営業も、この会社では途中途中で席を立ち、上司に報告し、上司に言われたセリフを言わなければいけない。
印鑑をもらうまでお客様を帰してはいけない(怖)

成績は壁に貼られ、毎日朝礼で成績発表。成績が悪い人は全メンバーからダメ出し。(自分がダメ出しされるのも嫌でしたが、他の人にダメ出しする事も苦痛)

同時に教室・授業運営も行っていた為、週休2日となってはいますが、週1は当たり前、中には月1日しか休まずガツガツ営業をしている人も。

 かなりのブラック会社でした。
(その会社の名誉の為に伝えておくと、その後かなり改善され今はホワイトであると聞いております)


新卒からいて若く、会社とはこういうものだと信じて疑わない人も多く、体力がある方は活き活き働いている人もいたのは事実。
女性は体調を崩す人も多く、中途で同期入社した女性も3か月で色々病み退職してきました。
私も体力もある方ではないので、常に眠い。意識が朦朧とする中、5年前の古い誰も電話に出ないようなリストに電話をかけ続け、流れてくるせせらぎコール音に何度も意識を失いかける。

通学中の生徒さんとゆっくり喋っていると「早く席に戻って電話営業をしろ」と言われる。電話営業が21:30で終わってから22:00~22:30迄の授業の終わりをまって後片づけ。終電の毎日。

何よりお客様のキャリアやお役に立つ提案ができない事が苦痛。

ここまでくるとコースが、会社のサービス自体がいいと思えなくなり、売れるものも売れなくなります。
前職では、若くしてサブマネージャーとして1つの校舎をまかせられたり、売上も上げていたりとそこそこ活躍していたプライドが更に邪魔をします。

 

悲惨な1年半

 帰宅しても疲れているはずなのに不眠が続き、同期からもらった本来医師が処方すべき強力な睡眠剤を飲んで、具合が悪くなる。(絶対に真似してはいけません) 常に眠く頭がぼーっとしている為、たまの休みはひたすら寝る。友人と食事にいってもランチ中に寝てしまったり、大好きなコンサートに行っても急に不安感に襲われ気分が悪くなる事が続き、友人達からも心配されました。
会社に行きたくないという思いが強くなり、ホームから電車に吸い込まれそうな感覚も何度か経験。(ホームの端にはたたないようにしましょう)

そんな状態で出勤しているので、普通はやらないような間違いも多発→怒られる→余計病むという悪循環。

これはまずいかも!と思い心療内科の門を恐る恐る叩いてみると、予約がいっぱいで数週間待ちの為受診はせず。(こんなに予約がいっぱいである事実にも驚きました)

 でも活き活きと働いている人もいる=私はダメなんだというループ。 

今思い出して書いていても胸がぎゅーっと苦しくなります。
気が付けば残業は100時間は軽く越え、多い時には120時間。
前職の倍になっていました。

そこで思ったのが
「前の会社に戻りたい」

 これが、皆様も恐れるいわゆる「転職の失敗」ですね。

 残業減らしたい=倍になった
体調を整えたい=整うわけがない。悪化
転職やキャリア支援をメインにしたい=ゴリゴリの営業

 ↑もはやギャグです(^^;)

でも本当に失敗でしょうか?

年収はベースが150万円上がった上に、100%申請すると残業代だけで月20万円は越えました。
もし転職の目的が「年収UP」であれば、成功ともいえるでしょう。
社員150人規模のベンチャーからグループ全体で5000人を超える大手上場企業への転職です。見る人が見れば成功だと思います。

 数字や状況だけ見ると明らかにブラックではありますが、社内ではやりがいを持って自ら休日出勤をして活き活きと働いている人もいました。新卒から10年以上勤務している人も大勢います。

 それでも私には失敗であったと感じました。

私には合っていなかったし、転職をしたかった理由の解決に何一つなっていなかったのです。
とはいえ、すぐに辞めてしまっては次の仕事が中々決まらないのではという恐怖があり、何とか1カ月でも長く続けられるように耐えていました。結婚を考えていた相手ともさよならをし、女1人食べて行かねばなりません。

 体力もそうですが、仕事への自信もすっかり失っていました。私は仕事ができない奴。キャリア人生終わったな・・・と当時は本気で思っていました。
 

元の上司に救われて新しい会社で生き返る

 そうこうしていて1年が過ぎた頃、前職の上司から声がかかりました。上司は人材紹介の会社を仲間と立ち上げていて、取引先に私に合いそうな同業他社で、キャリア支援をメインにしている社会人向けスクールを運営している会社あるからと紹介してもらいました。

幸い内定をいただいたものの、「また失敗するのでは」という恐怖はありましたが、残業などしつこい位に確認をして転職。
前回のように同業他社・経験にあぐらをかいての失敗にならないよう、入社前に配属先近隣のライバル社を全部まわり、入社日にレポートを提出するという気合いの入れようで臨みました。
 新しい会社は年上で大人の方が多く、環境・コース・お客様への提案方法・キャリア支援などが整っていて、まるで牢獄から解放された気分で楽しく仕事を始めました。残業も以前よりはかなり減りました。忙しくて残業が多い時でも裁量権があり、やらされ感なく取り組む仕事なので、苦痛ではありませんでした。
そこの会社では、独立するまで私史上最長の6年間働く事ができました。(6年で最長というと何十年も同じ会社で働いている方からは笑われてしまいますね)
 

なぜこの転職が失敗だったのか

 ここまで読んでいて、皆さん私の何が失敗だったと思いますか?

 今振り返ってみると自己分析リサーチが足りなかったのです。

せめて辞める前に「年収」「残業」「年間休日」という自分の事を知っておく必要がありました。

そして、世の中の事をリサーチしておく必要がありました。

・業種・職種別の平均年収
・そもそもどんな仕事があるのか
・行きたい業界や会社の事情

 何より一番大切なのは「何の為の転職であるか」をはっきりさせて、そのをぶらさない事です。

 例えば「残業を減らしたい」「人材の仕事がしたい」という軸がしっかりしていれば、選び方は変わり、多少年収が下がっても違う選択ができたはずです。

 今振り返っても内定をもらっていた残りの4社に行っていたら成功していたか?その答えはわかりません。

もしかしたら、辞める前に「今の会社は年収がいい方である」「休日も普通にある」「残業もめちゃくちゃ多い方ではない」という事実を確認していたら・・・辞める事を辞めていたかもしれません。
隣の芝生が青く見えるものです。まだよく見てもいないのに。


私みたいにならない為に伝えたい事

 今の会社をなんらかの事情で「辞めたい」「逃げたい」「もっといい会社があるのではないか」と思っている人は多いと思います。
「自己分析」と聞くと「難しい」「強み発見とか無理!」「自分の心理に深く入っていかないといけない」と思う方も多いと思います。

まずは、上記のように「年収・月給」「残業時間」「年間休日」など調べればすぐわかる「自分の数字」を確認し、現状を把握してみてください。それが自己分析の第一歩です。

何を当たり前の事を。こんな当たり前の事を把握していない人なんているの?

結構いるんです!! 

あなたは今の年収(額面)、残業時間(月平均)、年間休日数がぱっと言えますか?

日々多くの方の転職サポートをしておりますが、把握しているという人でも「なんとなく」「漠然と」なのです。年収や月収は手取りでしか把握していない人が半数です。(振り込まれた金額しか見ていない)

 実際年収を額面で出してみて「意外ともらっていた」という方も多いです。
逆に「これしかもらってない!やはり転職だ!」と再確認する方も。
いずれにしてもここを把握しないと、求人票を見てもピンと来ないし選び用がありません。

次に「何の為の転職か」「転職で何を解決したいのか」「転職後どうなっていたいか」といったをハッキリさせましょう。数字だけではない自分のやりたい事や価値観です。仕事を探す時の軸にもなります。

また「よくよく考えたら転職の必要はない」「転職はするがではない」といった答えに行きつく場合もあります。

 もう一つ声を大にして伝えたい事は、
絶望的な会社で成績も振るわず、やりがいもなく、おまえはダメだと言われ、心身共にボロボロになり、「私のキャリアは終わったな・・・」と思っても、
私の2回目の転職のように、会社が変わればまた楽しく働き、活躍できる場所があるという事。

 今辛く、うまくいかず、合わないと感じている方、ブラック企業で押し潰されそうになっている方も絶望せず、ボロボロで再起不能になる前に離れる、違う会社で再スタートをする事も考えてくださいね。
ひどい状態の方はまず休む・離れる・自分を守るという選択を第一にしてください。その後、新しい会社でまた活躍できるようにがんばりましょう。

 まとめると、転職を失敗しない為には
・自分の数字の把握
・何のための転職か・転職後どうなっていたいのか
・他の会社のリサーチ
という自己分析が大切です。

・ブラック企業でボロボロになりそうだったらまず離れる
・会社が変われば、楽しく活躍できる可能性があるので絶望しない
という事も忘れないでください。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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丸井 沙紀

2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)
キャリアコンサルタント(国家資格)
米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
銀座コーチングスクールGCS認定プロフェッショナルコーチ
キャリアトランプ®メンタリング資格
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