人材エージェントに相談してもピンとこない理由

こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。

突然ですが、こんな経験はありませんか?
人材エージェント(人材紹介会社、転職エージェント)へ相談に行ったけれども、
「良い求人が紹介されなかった」「色々求人票を見せられたけどピンとこなかった」

転職の家庭教師に相談に来られる方からもよく聞かれる声です。

そこで人材エージェントで相談業務(中の人)を2社経験した私が、ピンと来ない理由を解説させて頂きたいと思います。
登録へ行った事がある方も、これから転職活動を始める方、人材エージェントの利用を考えている方も、一度読んで頂きたい内容です。

・こんな風に相談に行っていませんか?
・ピンとこないのは〇〇が足りないから
・人材エージェントの仕組
・ただの相談場所ではないです。評価をしています!
・うまく利用しよう
・人材エージェントの賢い利用の仕方

こんな風に相談に行っていませんか?

なんとなく「転職したいなあ」と思ったら求人サイトや転職に係るキーワードで検索を始めると思います。
するとこんな広告が出てくる事が多くなります。「専門のキャリアカウンセラーが無料相談にのります」「キャリアコンサルタントが履歴書の書き方もアドバイス!」

「無料だし、専門家だしとりあえず相談に行ってみよう!自分に合った仕事を紹介してくれるかもしれない!」と思い予約を取って人材エージェントへ。

事前に履歴書・職務経歴書の提出を求められる会社も多いです。準備ができていなければ、取り急ぎ慌てて作ったものを提出する事になります。

担当者が出てきて希望や今の状況をヒアリングしてくれます。

例えばこんな事を聞かれます。

・今の業種・職種
・今転職を考えている理由(遠慮なく本音で教えてくださいね♪などと言われます)
・今の年収と希望年収
・今後の希望業種と職種
・転職時期
・長所 短所
・今後のキャリアプラン
・希望条件の優先順位

相談(登録面談)でヒアリングする事柄の一部を紹介しました。

あなたはスラスラ答えられましたか?

答えられても答えられなくても、ヒアリングした内容からあなたに合った求人をその場または後日メールやWebシステムで紹介してくれます。

「うーん・・・なんか今の仕事とあまり変わらない仕事だな」「大変そうな仕事や興味がない業界ばかりだな」「年齢もあるから求人が少ないのかな」

ピンときてなく、特にこれといって応募したい企業もないのに担当者はこう言います。

「どれに応募しますか?大体書類通過するは10社送って1社です。どんどん応募していきましょう!」

えー!!!

あるある!私そうだった!という方も多いのではないでしょうか。

 

ピンとこないのは〇〇が足りないから

では、なぜあなたがどの求人にもピンと来なかったのでしょう?
逆に質問しますね。

あなたはどんな求人だったらピンとしますか?応募したいと思いますか?

そう、自分自身の希望が明確ではないからピンと来ないんです。
「自己分析」が足りていないのです。

自己分析が足りないまま転職活動を始めるとどうなるか・・・については、こちらのブログご覧ください。

先程ヒアリング時に聞かれるという質問にはせめてスラスラ答えられなくては、自己分析が足りているとは言えません。
そして慌てて作成した履歴書と職務経歴書を提出した為、自己PRも充分ではなく、あなたの強み「何ができる人」なのかが充分に担当者に伝わりません。

そうすると、今までの経歴から例えば、営業なら営業、SEならSE、事務なら事務。今までの経験が活かせて、決まりやすくなり、年収も同じかUPする可能性がある求人を紹介します。

また、今まで経験ある業種職種の求人がなかったら、あまり人気がない会社や大量募集をしていた誰でもウエルカム!といった会社の求人が紹介されます。

だからピンと来ないんです。

えー!だって、そこから相談したいんだけど。
無料相談って書いてあったじゃない!
自分に何が向いているか専門家のアドバイスがほしいのに。

 

人材エージェントの仕組

そもそも、人材エージェントはどのような仕組みになっているのでしょうか?なぜ無料で相談にのってくれるのでしょうか。
会社や案件によって様々な仕組や契約がありますが、代表的な仕組をご紹介します。
企業が求人を出す(基本無料で依頼できる)⇒
人材エージェントは登録者の中から合った人材を探し紹介する⇒
入社が決まり3~6か月辞めずに勤務した場合に始めて報酬が人材エージェントに支払われる(相場:年収の30%程度)

そう、お金が動くんです。そして成果報酬型なのです。

マッチングして入社して働いてもらわないと人材エージェントには1円も入って来ません。

求職者からお金を頂くこともありません。(一部例外企業有)

お客様は求職者ではなくあくまで「企業」なのです。
お金の出所=お客様
考えてみれば当然です。

企業はなぜ人材エージェントを利用するのでしょうか。

・希望にあったいい人を紹介してほしい(中には求人票に書けないような細かい指定もあります)
・求人サイトにお金をかけて広告を出しても1名も採用できなかったでは困る。採用できてからお金を払った方が確実。
・沢山の書類審査や1次面接、不採用連絡を自社でやっていては大変。人材エージェントがある程度見極めてくれる。
・ライバル社や世間に知られたくない求人を出したい(非公開求人にあるパターン)

このような企業の要望に応える為にはマッチングの制度を上げる必要があります。より多くの人に登録してもらえばその分マッチング率は高まります。
いい人材に沢山登録してもらう必要があるのです。

その為「無料相談」といった名目で沢山の人を集めます。

えー!何それ。求職者は紹介されるための商品みたいじゃない・・・。

でも登録者を沢山集めている、登録に来ないかと促されるうちが華。
リーマンショックの後など不況の時には、登録者の受付を止めたり、40才以上はお断りであったりという悲しい状況を目の当たりにしてきました。

 

ただの相談場所ではないです。評価をしています!

お客様には登録面談・無料相談・アドバイスなどとお伝えしていますが、実際中では「評価」と呼んでいる会社が多いです。というか100%評価しています!

えー!ひどい。「本音で話してくださいね」って笑顔で言われて、色々相談したのに。

では、人材エージェントが悪でしょうか?
先程も言いました。お客様は「企業」です。長年のお付き合いがあり沢山の方を紹介した企業もあります。そこから頂く報酬で人材エージェントは成り立っています。
立派なテナントも、個室のカウンセラールームも、相談にのってくれるキャリアカウンセラーの給与も全ては報酬からです。

適したスキルであるか、希望と合うかといったヒアリングは勿論、「紹介して大丈夫な人か」を見極めています。

ABCなどでランク付けしている場合もあります。

そこで本音を出しすぎて、弱い部分を伝えたり、人間関係がうまくいかない事、現職や前職の悪口を話してしまったりしては、紹介するには心配な人材となってしまいます。

強みや希望をしっかりと伝えないと、合った求人を紹介したくてもできなくなってしまいます。

また、面談に出てくる担当者の立場や質によっても対応は大きく異なります。登録面談を担当するのは、以下のような立場です。

①エージェント会社のキャリアカウンセラー
②エージェント会社の営業兼キャリアカウンセラー
③エージェント会社の営業
④外部のキャリアコンサルタント(私のようなフリーランスの専門家が面談や相談業務を担当)

それぞれメリットデメリットはあります。
カウンセラーやキャリアコンサルタントなど、面談専門の担当はしっかり話を聞いてくれたり、アドバイスをしてくれたりしやすい一方で、求人には詳しくない人も多いです。
またカウンセラーの質も人によってまちまち。キャリアコンサルタントなどの国家資格を所持していなくてもキャリアカウンセラーと名乗る事はできます。資格の所持は一定の目安にはなります。ですが正直、相談者との相性やカウンセラー本人の質による所も多いです。

営業の方は自分が担当している求人は、実際に企業に行っているので雰囲気がわかっていたり、過去に紹介をしたりしているので、面接でどんな事を聞かれるのか?紹介した方が就業後活き活きと働いているかまで知っている場合もあります。但し、カウンセラーやキャリアコンサルタントとしての相談のスキルはない方が多く、紹介をする事に徹しがちです。

私がいた人材エージェント会社は、私が丁寧にヒアリングをし、相談にものりアドバイスをします。
合った求人があり、担当の営業が社内にいれば、一緒に入ってもらい求人を詳しく説明してもらう事もありました。常時そんなタッグが組めれば最強なのですが、営業の方は忙しく企業を回っているのでタイミング次第です。

相談メインで来た人にキャリアコンサルタントやカウンセラーが出来てきたらラッキー
自己分析ができていてやりたい事が明確。求人を紹介してほしくて来た人に営業が出てきたらラッキー

という事ですね。

実際はアドバイスや相談に沢山の時間や回数をかけられないのが現状。
特にあまり求人を紹介できなさそうな方、応募しても受からなさそうな方に時間をかけたくないのが人材エージェントの本音です。
人材エージェントでの相談では、心の動きに応じたアドバイス、本当にやりたい事を見つけるまで付き合う、履歴書や職務経歴書を何度も修正してアドバイスといった事を行うのは実際難しいです。

また、相談やアドバイスも、求人にマッチングさせる事が目的です。
本当はこの人は違う方向がやりたい、向いているのではないかと気がついても、自社から紹介できる案件に誘導するしかありません。
場合によっては人生を変えられてしまいますから、無料ほど怖いものはありません。

 

うまく利用しよう

では、人材エージェントは利用しない方がいいのでしょうか?
そんな事はありません。うまく利用してください。

①状況に併せて面談に行く目的をハッキリさせる

・相談が目的=あくまで無料相談と市場調査が目的と割り切り、合う求人を紹介されなくても気にしない。評価も意識しない
・求人を探しに行く事が目的=自己分析を行い、条件やどんな企業を紹介してほしいのか、強みをしっかりと伝えましょう

②面接と相談の間位の認識で行く

上記にも上げましたが、「評価」しています。求人紹介を目的で行くなら、半分面接だと思って臨みましょう。

③エージェントのペースに振り回されない

エージェントは沢山応募しましょう!と急かしてきます。時には背中を押してくれて良い結果になる場合もありますが、まだ自分自身の気持ちが固まっていないのに急かされては大変です。
特に20代で営業職やSE職経験者の方。求人が沢山あり、引く手あまたです。
営業がもう嫌で相談に行ったのに、就業中にもかかわらず営業の求人に週3回も面接に行かされ、有給を消化し、疲弊してしまった方から相談をいただくことがよくあります。
また、「とりあえずでいいから」と言って書類を出したら、面接があれよあれよと決まり「面接は断れない決まりです」「内定取れたら辞退はできない決まりです」といった人材エージェントの都合を押し付けられたケースもあります。(そんな事はありません、断れます!)

 

人材エージェントの賢い利用の仕方

うまく利用すれば良い求人に出会える、面接などのアドバイスや自分出はなかなか聞けない会社の情報が聞けます。
また自分が知らない業界や職種に出会い、可能性が拡がる場合があるのも人材エージェントを利用するメリットです。
利用する事はおススメですが、賢く利用しましょう。賢く利用する方法は、もうお分かりですね。

①自己分析をしっかりする=何がやりたいか、なぜ転職するのか、強み、希望を明確に
②希望の業種職種に合わせて、強みをPRした履歴書と職務経歴書を作りこむ
③登録面談は半分面接だと思い、感じよくハキハキと
④合わない求人にはハッキリ「No!」と言う

人材エージェント側も方向性が決まらない状態で相談に来るよりは、希望が明確で、書類が出来上がっており、面談の感じがいい方に来てもらいたいのが本音です。
希望に合った求人を沢山紹介してくれ、熱心にサポートしてくれる確率が上がります。

 

転職の家庭教師では、自己分析や書類作成を本音で相談頂きながらアドバイスしております。
1人で行うのが難しいと思った方は、お気軽にお試しキャリア相談をご利用ください。

 

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「やりたい仕事」でなりたい「自分」

4,000人以上の相談実績
転職の家庭教師 キャリアコンサルタント
丸井 沙紀

2級キャリアコンサルティング技能士(国家検定)
キャリアコンサルタント(国家資格)
米国CCE,lnc.認定 GCDF-Japan キャリアカウンセラー
銀座コーチングスクールGCS認定プロフェッショナルコーチ
キャリアトランプ®メンタリング資格
マインドマップ プラクティショナー

 

 

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