
こんにちは。転職の家庭教師ことキャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
「転職したいけど、何から始めればいいかわからない…」
そんな方におすすめしたいのが、転職フェアです。
「え、あの企業のブースが並んでるイベントでしょ?」と思われるかもしれませんが、
実は転職活動の最初の一歩にこそぴったりの場なんです。
この記事では、私自身が20代の頃に転職フェアに行った経験、
そして現在講演や相談ブースで関わっている立場から、
「転職フェアって実際どうなの?」という視点で、リアルなメリット・注意点をお伝えします。
※因みにこの記事は広告を一切含んでいない為、イベントへのリンクは貼りませんし、特定の企業が主催のフェアを推奨するつもりもありません。
あくまで転職の家庭教師として、転職フェアやイベントも転職活動に役立ててみてくださいね!というお話です。
転職フェアとは、求人を募集している企業が集まり、ブースを出して企業のPRを行います。大きなイベントですと東京ビックサイトなどで行われる事もありますし、大きめの会議室や展示スペースで開催される場合もあります。
学生時代の就職活動の時に「就活フェア」や「合同説明会」に参加したことがある方は
合説の中途採用版と思っていただだければイメージしやすいと思います。
電車の中吊りなどでなんとなく見たことがある方もいるはずです。
そう、これです!


※2枚目の写真は「札幌の地下鉄にはなぜか網棚がないんですよ」という写真を撮影したら偶然転職フェアの広告だらけだった(筆者は鉄子です)
オンライン開催もありますが、ここではリアル開催について紹介していきます。
主催は、転職サイトやエージェントを手掛ける以下のような企業が開催しています。
マイナビ
リクナビ
type
女の転職 ウーマンタイプ
Re就活 など
他にも、自治体やハローワークが主催しているフェアがあります。
特徴としては、沢山のブースが出展しているので、一日で見てまわることができます。
また、有名人や専門家によるキャリアや転職に役立つ講演やセミナーが無料で聞けたり、
キャリアコンサルタントや転職エージェントのアドバイザーに無料相談ができるコーナーが設けられている場合もあります。(私もイベントではこのあたりを担当していることがあります)
転職フェアの種類はさまざまです。
総合的なものもあれば、
- 女性
- 20代など若手採用
- 中小企業限定
- IT業界
など業界が限定されているものもあります。
また、自治体が主催しているイベントの中には、
- シングルマザーの為の
- 氷河期世代のための
- 〇〇県内の企業
- IターンUターンイベント
といったようなテーマがあったり、カテゴライズされたりするイベントもあります。
自身のカテゴリーや希望に沿ったフェアを選択するとよいでしょう。
一気に沢山の企業の担当者に会える
ちょっと気になる程度の企業に、わざわざ問い合わせたり、書類を応募というのはなかなかできないですよね。
転職フェアやイベントでは、直接企業の担当者にお話しを聞くことができます。
志望動機がなくても、なんなら志望しているわけではなくても、説明を聞いたり質問したりすることができます。
しかも10社以上の多くの会社を一気に回る事ができるので、タイムパフォーマン的にも効率がいいといえます。
企業の雰囲気や空気感がわかる
空気感ってとても大切ではないですか?
例えば飲食店でも入った瞬間になんか居心地がいい、活気があるなと思うお店もあれば、なんか居心地が悪いなと感じる時がありますよね。
感じ方は人それぞれ違う場合もあります。
飲食店であれば、30分から数時間で終わる話ですが、
会社や職場は毎日出勤して、何年もその場で仕事をしたり、そこにいる方々とやりとりをする形になります。
自分に合う合わないといった空気感は非常に大切です。
とはいえ、面接で1社1社まわるのは時間がかかりすぎます。
そもそも書類が通るかもわかりませんし、今は一次面接はWeb面接という企業も多く、実際に企業を見て空気を感じることができる機会は少ないです。
勿論実際の会社と、出展ブースでは異なりますが、出展ブースや人事は会社の顔と言われています。
ポスターなどの飾りつけやPRポイント、担当者の話し方や雰囲気などは会社の色が濃く表れています。
私も仕事でフェアやイベントに行った際に、色々なブースを見てまわっていますが、気づきが多くて楽しいです。

私が20代の頃転職を考えて転職フェアに行きました。
その時にちょっと憧れていた〇〇業界にも話を聞きにいきましたが、その業界はどの企業にいってもしっくりこないというか、ちょっと威圧的な雰囲気を感じました。
一方で自分が元々いた教育業界やIT業界の企業が集まるブースに行くと、なんだかほっとしました。
慣れもあるかもしれませんが、それも含めて体感することは大切だと気づきました。
知らなかった企業や業界を知ることができる
求人サイトを検索したり、転職エージェントに希望を伝えてからの紹介では、どうしても業種や職種を絞ってしまうか、経験がある業界や職種しか見る機会がなくなってしまいます。
様々な業界が出展している転職フェアや転職イベントでは、知らなかった企業のブースを見たり、担当者と直接話をすることができます。
自分の市場価値が知れる
転職フェアに行くと、自分の市場価値は、本当に嫌ってほど身につまされます(笑)
若い人は沢山声かけられます。
そこの企業が求めている人物像に近い雰囲気の方は声をかけられるでしょう。
婚活パーティやマッチングアプリなんかもそんな感じでしょうかね。
モテて声をかけられまくったり、いいねがつきまくる人と、そうでない人・・・。
話を聞いてみようかなとブースに入って、経歴や資格などを話して
「あ、スキルや経験たりないな」「私、お呼びでないかも」とわかる時があります(悲しいかな・・)

私が20代の頃、転職フェアに行った際、不動産業界に興味がありました。
営業経験があり、間取りや地図を見るのが好きだったので、ブースに行ってみました。若かった為。年齢的には求められる人材です。
しかし、まず「宅地建物取引(通称宅建)を取得しているか?」を聞かれました。
業界未経験な上に宅建がないとわかると、あからさまにお呼びではない態度を取られました。
悲しいけれどそれが現実です。
そこでがっかりして退散するのではなく、本当に不動産業界を目指したいなら宅地建物取引を取ってから出直せばいいのです。
「若い人しか求められないのでは」と思いがちになりますが、
今は人手不足が叫ばれているものあり、中高年でも歓迎される企業が増えてきました。
講演などの仕事で転職フェア行った際も、
ブースを見て歩いていると私(40代)と同世代の方が声をかけられている光景を目にします。
私自身が企業の担当者に求職者と間違われて声をかけられることもあり
「私の年齢でも求めらているのね!」と自己肯定感が上がります(笑)
無料で講演を受講できたり、専門家による相談コーナーを利用できる。
講演や相談コーナーを担当している私が言うのも手前みそですが、これはかなり有益だと思います!
イベントによってはテレビで見た事がある有名な方が講演のゲストの時もあります。
転職のノウハウをプロがしっかり解説したりアドバイスをしたりしてくれます。
相談コーナーも2~30分と短い時間ではありますが、マンツーマンで相談できます。
強く勧誘されて会社説明会や面接に誘導される場合がある
特に若い方、営業経験者、IT業界経験者にはよくあります。
あまりに沢山の声をかけられて、怖くなってしまったと相談されたこともあります。
逆に、それだけその人は求められているということがわかったという気づきになるかと思います。
求められるうちが華です・・・。
とはいえ、流されて気持ちが進まない企業に入社することは、お互いにとってよくありません。
実際かなり強く声をかけられ、あまり希望していないのに会社説明会の予約を取ってしまったという方もいました。
しかし、素直な方でお優しい方なので断れないでいました。
本当に「気が進まない」「行きたくないのに仕事を休んでまで行かなければいけない」という状況でしたら、後からでもお断りしましょう。
企業もそれだけ強い形で予約を取っているのであれば、断られたりドタキャンされることは慣れていると思います。
社会人として連絡無しのドタキャンは良くありません。
企業も人数にあわせた準備をしているので、ひとことキャンセルの旨、連絡を入れるようにしましょう。
どこからも声がかからない
悲しいですが、それも現実です。
それがわかったということも気づきになります。転職をせず今の会社にいるという選択もあるかもしれません。
でも、声がかからなくても、気にな企業はどんどん説明聞きにいったりして、自分から積極的に話を聞きにいってくださいね!
もし、それでも感触が良くない場合には、転職フェア以外の探し方を模索するという、次の行動に繋がります。
興味がある会社が出展していない
事前に企業一覧があるのでおおよそはわかりますが、メリットでも紹介したように知らない業界や企業を知る機会でもあります。
そこで行ってはみたものの、当然、どの企業にも興味がわかなかったということもあるでしょう。
では、どんな企業だったら興味がわくのか、働きたいと思うのかを自分なりに自己分析して、次は求人サイトなど別の方法を使って探しにいきましょう!
・気になる企業が出展している
・転職しようか悩んでいる ←オススメ
・転職はしたいが、何をしていいかわからない ←オススメ
特におすすめなのが、
「転職しようかどうしようか悩んでいる方」
「転職をしたいけれども、今の業種や職種から離れたいけれでも、何がしたいのか何がむいているのかわからないという方」
です。
転職をしようか悩んでいる
何かしら辞めたいと思う理由があるものの、不安であったり、今の会社に良い点もあるなどして踏みとどまっている方もいると思います。
転職フェアや転職イベントでは、応募しなくても、一気に色々な会社を見たり、担当者の話を聞いたりすることができます。
例えば長時間労働などで悩んでいる方は、他の企業はどのような感じなのかを知ることで、現職を客観視することができます。
また、声のかけられ方や勧誘のされ方や、担当者と話をして仕事内容や経験を話し業務内容を聞くことで、自分の市場価値がわかります。
だいたいの年収や働き方もわかる為、比較検討しやすくなります。
他の企業は
残業も少なくてよさそうだ!
年収が上がりそうだ!やりたい仕事ができそうだ!
ということに気がつく人もいれば、
「今の会社の方がよさそう」と
今の環境が恵まれている事に気づく人もいます。
こちらの記事でも紹介しているように、転職してから後悔しないように、他の企業と比較してから転職をするか考える事は重要です。

浮気をしてみて初めて今のパートナーの良さに気がつくことがあるかもしれません(笑)
実際、転職の家庭教師としてサポートさせていただいたお客様で、
転職フェアに行ってみて「やっぱり私、今の会社が好きなんだ」と気がついた方もいました。
浮気と違い、転職フェアに参加することは誰かを傷つけたり迷惑をかけることはありませんので、
どんどん他の会社を見てみましょう!
転職はしたいけれど、何がしたいかわからない方
自分で求人サイトを検索していると、どうしても業種や職種を絞って探します。
今までの経験を活かせる業界、または自分が知っている範囲の業界しか、考えが及びくいのではないでしょうか?
転職フェアや転職イベントでは、ざまざまな業界のブースを一気に見ることができます。
今まで全く知らない、聞いたこともない業種や企業のブースがあったり、声がかかることもあるかもしれません。
異業種でも、一般の人が顧客のBtoC企業は私たちも客として利用しているので、まだなじみがあります。
しかし、企業が顧客であるBtoBの企業はあまりなじみがありません。
実は聞いたことがない企業でも、業界では有名だったり大手で安定していたり、すごい技術を持っていたりする企業は沢山あります。
そういった企業や業種を知る機会として転職フェアは最適な環境だと思います。
大体の転職フェアや転職イベントは無料で参加できます。
主催団体やイベントによりますが、以下の準備が必要なばあいが多いです。
- 事前登録またはアプリのインストール
- 職務経歴書または簡単なプロフィール
気になるイベントのサイトをよく読んで準備しましょう。
職務経歴書については、以下の記事をご覧ください。

転職フェアやイベントの様子やメリットなどを見てみていかがでしたでしょうか?
転職フェアに行くことは究極の自己分析であると私は思います。
私も転職の家庭教師としてサポート中のお客様で、
特に「転職はしたいけれども何をしていいかわからない」とういうお客様には、
転職フェア行っていただき、その上で気づきなどを共有していただきます。
「転職フェアに行けば必ずあなたにあった企業が見つかります」!というものではありません。
ただ、求人サイトや企業サイトや口コミサイトなど、インターネット上で見ているだけではわからないことも沢山あります。
百聞は一見に如かず。
まずは行ってみて、良い出会いがあれば進めばいいですし、気づきをもとに次の動きにつなげてもいいと思います。
今すぐ参加できる転職フェアを探してみましょう。
きっと、あなたにとって大切な「気づき」があるはずです。
「参加の流れ」でも紹介したように、転職フェアに参加するには職務経歴書が必要なイベントがあります。
職務経歴ほどではなくても、経歴などをまとめた簡単プロフィールが必要な場合があります。
転職フェアで相談コーナーを担当した際に、
多くの方が「職務経歴書ってなんですか?」と
存在すら知らない状態で来られているのが印象的でした。
勿論、そこから作り出せばいいのですが、
事前に作っておく、自分なりに経歴をまとめておいてから転職フェアに参加することで、
企業担当者との話がスムーズになったり、応募したいと思った時にすぐに応募することができます。
※転職7日間メール集中講座の中では、職務経歴書の書き方を動画解説しています。
7日間で自己分析から転職の流れを解説しているので、ぜひ購読してみてください。
無料です!

お試しキャリア相談では、書いたものを添削やアドバイスもできますし、
全く書いていない状況でも、経歴をお伺いして、整理して書けるようにアドバイスさせていただきます。
お気軽にご相談ください。
転職フェアへの参加も、転職準備も、まずは一歩踏み出すこと、動いてみることで、前にすすめたり、気づきがあって判断する材料となります。
この機会に、転職しようか悩んでいる方は動き出してみてくださいね!
応援しております。