こんにちは。転職の家庭教師キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
「転職活動をしよう」「気になる求人に応募しよう」「転職エージェントに登録しよう」
と思った時に必ずと言っていいほど「履歴書と職務経歴書をお送りください」と表記がありますよね。
職務経歴書?
初めての転職の方は
「え?履歴書だけではダメなの?」「就活の時のエントリーシート(ES)と何が違うの?」
と思った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
2回目以降の転職の方は
「昔作ったのがあったかも」「最新に作り替えないといけないけど、何をどこまで書けばいいの?」
という方もいるかと思います。
インターネットで「職務経歴書」と検索すると、大手求人サイトや転職エージェントの沢山の例やフォーマット・テンプレートが出てきます。
しかし「自分にはどれが合うかわからない」「例になるようなすごい経歴が自分にはない」「自己PRすべきことが見つからない」という方が多いと思います。
そんな方の為に、
そもそも職務経歴書とは何なのか、何を書くべきなのかという基礎から、強みの見つけ方や作成手順までを、
4,000人以上の相談実績があり転職エージェントでのアドバイザー経験もある転職の家庭教師キャリアコンサルタント丸井沙紀が、恋愛や身近な例に例えながらわかりやすく解説していきます。
「大手の転職エージェントやサイトの解説やテンプレートを見てもよくわからない」「どう作り始めていいかわからない」という方の為に書きました。
口癖は「職務経歴書を制すものは全てを制す!」です。
この記事を読んで全てを制していきましょう!
職務経歴書とは何かを理解しよう
そもそも職務経歴書とは
職務経歴書とは応募先の企業に、経歴やスキルをPRするための書類です。
経歴を詳しく載せるだけではなく、その経験から得た事や実績、パソコンなどのスキル、自己PRなどを記載しあなたを企業に売り込むためのプレゼン資料とも言えます。
一説によると日本で一般的になったのは、ここ2~30年位と言われています。
アメリカの「レジュメ」から来ているという節もあります。
日本の就職や転職事情の歴史を考えると、元々昭和の時代は、1社で定年まで勤めあげる事が通常とされており、転職するという事はあまり一般的ではありませんでした。
就職というと、昭和の時代、特に男性は「正社員」として働く事が当然で、パート・アルバイトという働き方は学生や主婦が、学業や子育てにプラスして補助的に働くものとされてきました。
しかし、今はどうでしょう。
女性が結婚・出産後も働き続ける事が当たり前となり、男女ともに転職をする方も多くなりました。
新卒で就職した方の30%が3年以内に転職をするとも言われています。
ちょうど私は氷河期世代の就職ですが、この頃からフリーターという言葉が生まれ、派遣という働き方もあり、契約社員、準社員など、雇用形態や働き方も多様化してきました。
そういった雇用の歴史から見たあくまで私の解釈ですが、以前は履歴書だけで良かったのだと思います。
1社程度しか経験していませんから、そこに社名や部署名、担当業務を載せておけば説明がつきました。
履歴書の見本の中には、職歴欄にこれらを詳細に何行も使って書いているものがあります。
また、「履歴書には正社員以外の職歴は書かない」というアドバイスを聞いたことがあると思います。
こういった歴史の名残であると考えます。
しかし、今はどうでしょう。
正社員→派遣→パート→正社員という風に多様な雇用形態の職歴の方も多くなっています。
そうすると「正社員しか載せない」となると、経歴に説明がつかなくなります。
また、転職の家庭教師のお客様では、正社員での経験者数が10社以上という方もいます。
履歴書の行数内には「入社・退社」だけを書くのが精一杯で、それぞれの会社でどんな業務を担当してきたのか、まったくわからない書類となってしまいます。
履歴書より詳しく、経歴や実績、担当業務やスキルを記載し、なおかつ、受けている企業にPRとなる事を載せるプレゼン資料が職務経歴書であると私は思っています。
履歴書との違い
履歴書は、アルバイトの応募でも書いた事がある方も多いと思います。
文房具店や100均一に売っています。
JIS規格として、一定のルールに則ったフォーマットもあれば、厚生労働省のサイトからも雛形をダウンロードすることができます。
上記でもお伝えしたように、履歴書は見開き2ページの中に住所や学歴など様々な情報が載る為、職歴部分はどうしても社名と入社退社の年月、書けても配属部署程度になります。
履歴書だけでは伝えきれない経歴や担当業務、実績やスキルを詳しく記載するのが職務経歴書となります。
正解がないから難しい
実は職務経歴書には明確なルールがありません。
履歴書のようにJIS規格があるわけでもありません。
実際、デザイン関係に応募する方はイラストレーターなどで絵や図、写真が入ったかっこいいデザイン性がある職務経歴書を作成する方もいます。
パワーポイントで自分のプレゼン資料を作っても良いでしょう。
しかしながら「守・破・離」と言いますように、まずは、一般的な職務経歴書を理解しましょう。
面接官や採用担当者は一般的な書類を多く目にしています。
基本を理解した上で、業種や職種によっては表現の仕方を工夫し、個性的で目立つ書類を作成することでPRに繋がることもあります。
そう、職務経歴書は正解がないから、これといった雛形がないから難しいんです。
職務経歴書は何枚が正解?
例えば、職務経歴書は何枚がふさわしいでしょうか?
これも、インターネットで検索をした結果や、ハローワーク、転職エージェント、私のようなキャリアコンサルタントやアドバイザーでも意見が分かれます。
「1枚におさめなさい」という人も入れば「2~3枚」という人もいます。
IT系のスキルシートを書く場合7枚以上で提出する場合もあります。
それでは求職者の皆さんは混乱してしまいますよね。
私が思う正解は「あなたの良さが一番伝わる方法」が正解だと思っています。
枚数が多すぎると担当者は読みません。
しかし、10社経験がある方が1枚にまとめると、社名を並べるのが精一杯で、履歴書となんら変わらなくなってしまいます。
それぞれの方の年齢、経験社数、業種・職種によって、一番わかりやすく、魅力が伝わる事が正解だと思います。
読む人の事を考ると2~3枚。職歴が多い人でも4枚にまとめた方がいいと私は思います。
この記事に書いている事が、他のキャリアアドバイザーから言われたことや、他のネット記事内容と異なるという事もあると思います。
どちらが正しい、間違っているという事ではなく、あなたにとって良い情報を採用していただければと思います。
こちらの7日間メール講座にご登録いただくと、
3日目:採用担当者の記憶に残る!履歴書・職務経歴書の作り方
にて、特別動画で職務経歴書の概要や作成する上で大切な事を解説しています。参考になれば幸いです。
「転職エージェントで書き方を相談する」ではダメ?
転職を検討し出すと「キャリアアドバイザーに無料で相談できます」といった広告を目にするのではないでしょうか。
そう、転職エージェントや人材紹介会社では、登録面談や相談時に専門のキャリアアドバイザーが無料で履歴書や職務経歴書の添削やアドバイスをしてくれる場合があります。
私自身も2社のエージェントでキャリアアドバイザーとしてアドバイスをしていました。
しかし、転職を成功させる為には、転職エージェントに登録に行く時に履歴書・職務経歴書は仕上がった状態で行く事をおすすめします。
理由はこの3点です。
転職エージェントに行く前に職務経歴書を準備した方がいい3つの理由
①登録時に「履歴書と職務経歴書が事前あれば提出してください」と言われる
②面談では書類を元にヒアリングされる
③ヒアリングをもとに求人が紹介される
特に②と③が重要になってきます。
転職エージェントは登録面談と称して、あなたが、大切な企業様に紹介できる人物であるかを見極めています。
ランク付けをしたりもしています。
また、正しく求人を紹介する為には、経歴や実績がわかりやすく、PRできるポイントがまとまっていると、エージェントとしても、沢山の求人を紹介しやすくなります。
そのあたりの事情は、こちらの記事に詳しく書いてますので、ぜひお読みください。
「とりあえず相談」であれば用意がなくてOK
「とりあえず無料で相談できればいい」「話だけ聞ければいい」という目的であれば、書類がないまたは中途半端な状態で相談に行ってもよいと思います。
しかし「求人を紹介してほしい」「自分の市場価値を知りたい」という目的であれば、経歴やPRできる事がわかりやすくまとめた書類を持参した方がいいでしょう。
書類を元にヒアリングをしてもらい、自分をPRした方が、良い求人やあなたに合った求人が紹介される確率が高くなります。
転職エージェントはマッチング率を上げる為に、登録者を増やしたいので「無料相談」「書類はできていなくてもOK」と言っています。
でも・・・
実際私が転職エージェントの仕事をしている時にも、社員や営業の方に
「うちに登録に来る前に、まるちゃんの転職の家庭教師を受けて、条件整理をして職務経歴書を整えてから来てほしい・・・」
と何度も言われました(笑)。
これがエージェントの本音です。
アドバイスにあまり時間をかけることができないからです。
因みに、こちらからダウンロードできる「転職軸発見シート」の内容は、転職エージェントでヒアリングされる項目も盛り込んでいます。
事前にこちらを埋めておくと、登録面談ですらすらと自分の希望や条件を伝える事ができ「自己分析ができている人」という印象を与える事ができます。
ぜひ利用してみてください。
ただ職歴を並べればいいというわけではない
書類が通らない人は、こんな書類になっている
「書類が通らない」「転職活動がうまくいかない」と転職の家庭教師に相談に訪れる方のほとんどが、ただ職歴を並べただけの職務経歴書になっています。
それでは履歴書に毛が生えたようなものです。
間違いではないんです。
先ほど申したように職務経歴書は正式なフォーマットも正解はないので、経歴だけ並べていても間違いではありません。
しかし、応募している企業に対して、本当にPRできているのでしょうか?
あなたの強みはPRできていますか?
もし今、作成中でもいいので職務経歴書があれば確認してみてください。
あなたは何ができる人なのでしょうか?
どんな仕事の仕方をする人なのでしょうか?
企業があなたを採用するメリットは何でしょうか?
これができるという強みが伝わっていますか?
そして、一番大切なのは、それが応募している企業に響くかどうかです。
的外れなPRを恋愛に例えて考えてみよう
例えばすごいプログラムスキルがあったとしても、パソコンをほぼ使わない企業にPRしてはまったく響きません。
恋愛に例えるならば
「優しい男性と田舎で穏やかに暮らしたい」と思っている女性に対して
「港区のタワマンに住んでいて高収入」とPRしても響きません。
「バリバリ働いている女性を魅力に感じ、結婚後は家事も分担しながら2馬力でいきたい」という男性に
「料理や家事ができて家庭的」なPRをしてもあまり響きませんよね。
職務経歴書でのPRも、応募する企業、入社したい企業がどんなスキルや人物像を求めているかを把握し、そこに合わせて自分ができる事をPRしていく必要があります。
「〇〇の経験がある方」といった具体的な業務経験やスキル面は勿論、「自ら考えて行動できる方」といった人物像であれば、実際に自ら考えて行動し、成功したエピソードを職務経歴書に記載しておくと目に留まります。
ですから、本来職務経歴書は、1社1社応募する企業に合わせて作り上げるのが原則です。
とはいえ、転職エージェントを利用する場合には、書類を預けて応募の際に使いまわす事が多いです。
その為、応募する業種や職種がある程度絞れたら、求める人物像やスキルも似てくるため、そこに向けた職務経歴書をベースとして作成しておくとよいでしょう。
業種職種を決める、業界研究をする
ここまで読んでいただくとお気づきになったと思います。
転職先企業がイメージできていないと、職務経歴書が書けない事に。
業種・職種、実際求人を募集している企業をピックアップしておくと、より具体的な職務経歴書になります。
今までの経験がすぐ活きる同業界や同職種への転職であれば、あなた自身がどんなスキルや経験が必要とされているのか理解していると思います。
異業種・異職種への転職をする方は、業界研究や企業研究を念入りに行い、自分ができる事との共通点を探すようにしましょう。
企業研究のやり方については、以下の記事でも説明しています。
志望動機が書けない3つの理由「行きたい業界職種がわからない」方にオススメ!職歴をまとめながら自己分析
まだどんな仕事に就くか決まっていない方は、職務経歴書を書くことはできないのでしょうか?
本来は行きたい企業がイメージできている方が、より響く経歴書を最短の時間で作成することができます。
決まっていないのなら、書類の準備すらできない、転職エージェントにも登録ができない・・では困りますよね。
転職すると決めたら何かしら前に進めたいところです。
そんな方にオススメの方法があります。
職歴を書き出しながら、自己分析を深めていく方法です。
まずは、今までの職歴を箇条書きで、Wordかドキュメントにだーっと並べて書き出してみましょう。
年代順に、古い事からでも、最近の事からでも思い出しやすいところや会社からで結構です。
最初は何年に入社した?何年に異動したっけ?と思い出すところから始まると思います。
担当した仕事の内容を箇条書きで並べていきましょう。
この時には行数や枚数などは気にしなくて結構です。
社内面談や人事考課の際に、半年、1年の仕事した内容などをまとめて提出する会社もあれば、参考になります。
書き出していると色々と思う事や気づきが出てくるはずです。
・やりがいがあったこと
・あまりうまくいかなかったこと
・ほめられたこと
・達成感を得られたこと
・二度とやりたくないこと
など、あんなことやこんなこと、あったでしょう。(こんな歌詞ありましたね♪)
その際に「なんであの仕事は楽しかったのかな?」→成果がわかりやすかったから?
「なぜあの部署は嫌だったんだろう」→仕事内容は嫌ではなかったけど、上司が合わなかったから?→どんなところが合わなかった?
などと深堀りしてみると、さらに気づきは深まります。
転職先にどんな仕事を選ぶべきか、会社を選ぶポイント、避けるべき会社などが見えてくる場合があります。
また、過去に経験した仕事の中から、PRできるポイントや強みが見えてくるかもしれません。
気づいた事は別途メモを取っておくとよいでしょう。
まずは書き出す
やりがいに感じた事、ほめられたこと、苦労したこと、二度とやりたくない事など気づきをメモ
厚生労働省が用意しているジョブカードを使用してまとめるのも効果的です。
職務経歴は何をどこまで書けばいいの?
「職歴を書いていく際に、何をどこまで書いたらいいのかわからない」というご相談をいただくことがあります。
1つ前でご案内した方法は、あくまで自己分析なので、思い出したものを自由になんでも書き出してください。
しかし、職務経歴書として提出する為に、書いたり整理する際に、何をどの程度書くべきか迷いますよね。
職務経歴を書く4つのポイント
箇条書き
数字で表せるものは数字で
ヒト・モノ・カネのどこまで関わっていたか
業務の範囲
ここはすごく大切な部分なので細かく解説していきます。
箇条書き
基本は箇条書きです。
長い文章が並ぶと読まれることはありません。
ぱっと見で何ができる人なのか、何を担当してきたのかがわかるようにしましょう。
但し解説や説明が必要な事、文章ではないと伝わらない事などは、文章になってもかまいません。
簡潔に伝えるようにしましょう。
数字で表せるものは数字で書く
数字で表す事はとても重要です。
しかし「私は営業職ではないから数字で表せるものがない」と言う意見もよく耳にします。
何も売上だけが数字ではありません。
例えば、
請求書発行 1日〇件、月間〇件
担当企業数 〇社
所属部署 〇名 部下〇名
後輩指導 〇名
軽費削減 〇%減
など、売上以外でも数字で示せるものは沢山あります。
ヒト・モノ・カネのどこまで関わっていたか
例えば管理職であった場合は、ヒト(部下など)やモノ(物品・在庫など)、カネ(予算・軽費・売上など)といったものに、どこまで責任があったり、かかわっていたりしたかについても具体的に書くようにしましょう。
業務の範囲
一言で「営業」「事務」と言っても何をどこまで担当していたのかといった範囲がわかりません。
異業種や異職種を受ける時は、丁寧な説明が必要である事は勿論ですが、
実は同業種や同職種でも、この範囲に誤解があると後々大変な事になります。
「セミナー講師」の仕事とは?
あなたが「セミナー講師」と聞いて、何をどこまで担当している、どんな仕事をしているイメージがありますか?
例えば、私自身色々な場面で講師をさせていただきます。
①自分で開催している場合
・集客(サイトやSNSでの告知) ・会議室の予約 ・ご予約頂いた方への返信や場所などの案内 ・セミナー料入金チェック ・内容の企画・タイトル作成 ・投影・配布資料作成(パワーポイント使用) ・講演 ・アンケート収集 ・御礼メール
までを行います。
②企業様に依頼された場合
内容にもよりますが集客や会議室予約、入金チェックなどの必要はありません。
・投影・配布資料作成(パワーポイント使用) ・講演
③作ってある依頼通りの内容を話す仕事
資料は他の講師が作成・使用したものを、基本はそのまま話してほしい。
しかし、わざとらしくならないよう、自分の言葉として伝える必要があります。
例えば授業や、複数講師が日替わりで同じ内容を担当するセミナーでよくある依頼です。
また、講演や授業の場合、参加人数がどのくらいまで対応可能かも、記載がないとわかりません。
10名以下のアットホームな空気を作りお客様を巻き込みながら行うものから、100名規模まで様々です。
グループワークがあるもの、一方的に話し続けるもの、対面・オンライン、方法も色々です。
もし、企業が①のスキルを求めていたのに、②しか経験がない人を採用をしてしまったら。
後々大変なことになるのはわかりますよね。
これは③や②より①の方がすごい、対応人数が多い方がすごいと言ったことではありません。
③は③で他の人が作成したものを、間違いなく、でも自分の言葉として話す事もひとつの技術で、できる人とできない人がいます。
「営業職」で考えてみる
例えば「営業職」と一言で言っても、顧客が企業なのか一般のカスタマーなのか、新規開拓なのか、ルート営業なのか。
売るものは何で、単価はいくらのものなのか。
こういった違いも採用には深く関わってきます。
・業務範囲としてテレアポから行ったのか?
・そのリストを探すところから担当したのか
・リストが用意され、他の担当がテレアポで取ったアポに訪問するところからが担当なのか?
こういった業務の流れや範囲の中で、自分はどこからどこまでを担当した経験があるのか、しっかりと記す必要があります。
セミナー講師や営業職で例えましたが、あなたの仕事内容に照らし合わせて具体的な業務範囲を書き出してみましょう。
大した事してないから書けないはNG
「私はこれしかしていないから、力不足ではないか」
「うちの会社独自のやり方だから他の会社では通用しないのではないか」と考えてしまい、書かない、伝えないというケースが多々あります。
通用するかしないかを判断するのは企業です。
例えばセミナー講師として①か③かの違いでも、一見①の方が多岐にわたって仕事ができるように見えます。
③の経験ではセミナー講師と言えないのではないかと思う人もいるかもしれません。
しかし、①に慣れている人が③を行うのは大変な場合もあります。
企業が求めているスキルが③であれば③の経験が好まれる場合があります。
ようはマッチングなんです。
自分で可能性を狭めないようにしましょう。
採用担当者が実際に書類を見ている時間は7~8〇
皆さんは採用担当者が、一人分の応募者の履歴書・職務経歴書を読んでいる時間って実際どのくらいだと思いますか?
「10分位?」「いや、そんなには見ないよ。1~2分位では?」
実は7~8秒なんです。(ハローワーク調べ)
衝撃ですよね。
でも実際あなたが採用担当で、10名分の応募書類があったら、1人頭10分もじっくり読みますか?
さっと流し読みになるのではないでしょうか。
そこで、目に留まった、気になった、合ってみたいなど記憶に残った書類は、再度時間をかけてじっくりと読むと思います。
だからこそ、長く枚数を書けばいいというものではなく、いかに記憶に残るか、流し読みの時点で興味をもってもらえるかがカギとなります。
転職先の「業種・職種が決まっている人」がすぐにやるべきこと
業種・職種が決まっている人は3つの〇〇を考える
転職先として検討している企業の業種や職種が決まっている方は、
その企業の募集内容に向けて「これができる」とPRできる強みを3つ考えてみましょう。
これを私は「3つの強み」と呼んでします。
そして、なぜそれを「できる」と言い切れるのかを具体的な実績や、何をどのように行ったのかといったエピソードなどを書き出してみましょう。
中途採用では即戦力が求められます。
採用担当者にとって、あなたが、入社した後、担当してほしい仕事を一緒にこなしてるイメージできるかということがポイントとなってきます。
3つの強みは仕事内容やスキルだけではない「コミュニケーション力」や「調整力」などといった内面のスキルでもOKです。
異業種・異職種に転職する場合には何をPRすればいいの?
同業他社であったり、同じ職種で他業種であったりする場合は、活かせる経験や強みがあると思います。
しかし、「異業種・異職種に転職をするときには何の強みもない」と考えてしまう方が多いと思います。
その時にはポータブルスキル「持ち運びできるスキル」に注目してみましょう。
仕事をしている上で、どんな業種や職種でも共通して必要とされるスキルは少なからずあるはずです。
例えば、コミュニケーション力、調整力、基本的なパソコンスキル、マネジメント力、提案力、後輩の指導経験、課題解決力などです。
共通して活かせそうなスキルを見つけて強みとしてPRしていきましょう。
転職の家庭教師としても「相談者のポータブルスキルをいかに見つけだすか!」が私の仕事だと思うくらい、重要なポイントと考えています。
ポータブルスキル「持ち運びできるスキル」をひたすら探す
強みやPRポイントがみつからない理由
強みや自己PRできる事がないと悩む方は多いのではないでしょうか。
なぜ強みが見つからないのか?
その理由は「自分には当たり前にできている事でも、他が人が見たら強み」だからです。
同じく自分の会社にはもっとできる人がいる、この位できて当然だから強みとは言えないのでは・・・と思っている方もいます。
実は当たり前の事でも、他の会社や他の業界からすればすごい事だったりもします。
客観的に見る事ができないからこそ、中々見つからないのです。
例えば、芸能人の方で毎日ブログやSNSを更新し続けてる方っていますよね。
私から見たらとてもすごい事だと思います。
でもきっと、ご本人に「お忙しいのにすごいですね」と聞いても「そう?」という反応をするでしょう。
自然に、楽しく続けているのだと思います。
強みを見つける方法
なかなか強みが見つからない方は、強みから少しハードルを下げて「できる事」を書き出してみましょう。
日々当たり前に「やっている事」でいいです。
社内にもっとすごい人がいても気にしません。
業務内容だけではなく、コミュニケーション力、調整や折衝、丁寧な性格、誰かに教えた経験でもOKです。
あなたが普通にやっていること、できることに強みが隠されています。
「強み」「できる」のハードルを下げてみる
転職における強みや職務経歴書に書くべき事が、どんどん見つかる方法
強みやPRすべき事は、自己分析や自己理解も有効ですが、一番有効なのは、他人に引き出してもらう事です。
対話の中から「これもやってる、あれもやっている」と自ら出てくることがあります。
また、自分では「わざわざ書類に書くような事ではない」と思っていても、他の人からすると「それ、すごいじゃん!書いた方がいいよ」という事は多々あります。
対話形式で強みを引き出す実例
私が普段転職の家庭教師で、キャリアコンサル・コーチングの手法を用いて引き出している時の一例を会話形式でご紹介しますね!
(プライバシー保護の観点から、会話の過程は本人の気づきは実際ある例ですが、強みなどの内容は変更しています)
A社では主にどんな仕事をしていたのですか?
主に事務的な仕事をしていました。書類作成や顧客への連絡・・あ、実際にお客様の元にいって営業のかわりにお話してくることもありました
どんなお話ですか?
基本的には営業の人が最初商品説明しているんですが、その後検討中のお客様に対して、契約のお話を・・・
それって、営業職でいうクロージングじゃないですか?
そう・・なんですかね?でも最初にアポを取って説明してくれたのは、営業の人ですし。
私は検討中だった方に再度訪問をしただけで
訪問する時、何か工夫したことはありますか?
営業担当にお客様の様子や提案内容を伺って・・・ご検討中のプランの他に1~2個別のプランのお見積りも用意して、選んでいただけるように工夫しました
すごい!提案の工夫をしてますね!結果どうでしたか?
最初は何も用意せずただ訪問しているだけだったんです。その時はあまり契約にはならず・・。たまに元々営業の方とのお話でほぼ申込を決めていたお客様の申込がある程度でした。見積を複数持参するようになってからは、大体ですが、2倍位にお申込みが増えました
すごいじゃないですか!どうして複数の資料や見積を用意しようと思ったのですか?しかもその方法はどうやって考えたのですか?
といった形で質問をし、出た答えから「どうして」「どうやって」と深堀りしていくと、
どんどんと言葉ややってきた事が出てきます。
この転職者が営業職への転職を考えていれば、立派なPRになります。
それ以外の職種を応募する場合でも「向上心」「売上や数字への意識」「工夫をしたこと」といった強みやエピソードとして、どんな職種でも必要とされるスキルや経験、人柄として職務経歴書に書けそうです。
例は、プロのコーチでもある私がうまくいった場合なので、普通の人との対話ではここまでスムーズではないかもしれません。
でも、ご家族や友人とこういった対話をすることで、するする出てくることがありますので、ぜひ試してください。
転職エージェントでの相談時は、実際は、ここまで時間をかけられない事が多いです。
私がいつも転職の家庭教師でコンサルしている時には
「はい、強みをみつけましょう!」という時間を取るというよりは、
職務経歴書の修正アドバイスをする過程で、こういった質問をどんどんしていきます。
PRすべき強みが見えてくる
えー。その経験すごいじゃないですか!なんで書いてないんですか?
あれ、なんで書いてないんだろう・・
こんな経験でも、書いていいんですかね?
書きましょう!っていうか書いてください!立派な強みです!
こんな風に進めていきます。
ご興味がある方は、お試しキャリア相談からお気軽にお問合せください。
職務経歴書を制すものは全てを制す!面接をも制す!
「職務経歴書を制すものは全てを制す!」
これは私の昔からの口癖です(笑)
職務経歴書は、転職活動においてとても重要であると考えます。
なぜかというと、まず書類が通過しないことには、面接に進めません。
あなたにどんなにコミュニケーション力があったり、面接に自信があっても、書類で落とされては元も子もありません。
面接における職務経歴書の役割
そしてもう一つ。
面接でも職務経歴書は重要な働きをします。
それは、職務経歴書は面接の台本になるからです。
面接の場を想像してください。
面接官の手元には必ず履歴書と職務経歴書があり、それを見ながらあなたに質問をしてきます。
書いてある経歴やスキル、自己PRなどについて、興味を持ったところや確認したい事に対して質問をして深掘りします。
「職務経歴書に何が書いてあるか」で面接での会話の流れや展開が左右されるのです。
PRしたい事をしっかり書いてあり、目に留まれば、
「そこ、もっと聞いて聞いて!PRしたいから聞いて!」というところを、沢山掘り下げてくれ、面接が最大のPRの場となります。
他人を例に考えてみましょう
例えば私はキャリアコンサルタントですが、会社員時代やWebやITのスクールを運営していました。
IT業界で働いてはいなくとも、教育機関として業界に沢山の人を送り出していました。
その為、ITの業界や用語には、普通のキャリアコンサルタントより詳しいと自負しています。
そういったことを、職務経歴書に書いてあれば、もし受けている企業がITに詳しい人を欲していたら「ITやWebにかかわっていたのですか?」「はい、もう20年以上前からキャリアや教育の立場で関わっていました」「ではITの資格に詳しいですか」といった形で話が展開していきます。
しかし、そういった経歴を書いていなければ、質問はITに及ばず、IT関連は用語などが難しいと考えている人が多く、専門的な話はわからないであろうと思われてしまい、他に沢山いるキャリアコンサルタントと大差ない印象となります。
だからこそ、自分がPRしたい事、触れてほしい事、受ける企業との共通点を事前に職務経歴書に仕込んでおくのです。
トラップのように(笑)
そして、自身としても、PRポイントやその仕事をした時のエピソードや実績を整理して書類に書いているので、面接でもすらすらと話す事ができます。
まさに、職務経歴書は面接の台本と言えるでしょう。
私も転職の家庭教師としてキャリア相談を担当した場合、一番力を入れ時間をかけるところです。
(その為にも、私は書類作成の「代行・代筆」は行っていません。自分の言葉で書かないと面接で話せなくなるからです。)
書類が通らないと悩んでいたら
不完全だからこそ伸びしろがある
あなたがもし「書類がなかなか通らない」と悩んでいたら。
今まで紹介した形で強みをしっかりPRできていたでしょうか?
行きたい会社にPRになる強みをわかりやすく伝えていましたか?
ただ職歴を並べるだけになっていませんでしたか?
「書類が通らない・・年も年だし・・経験も浅いから」
とおっしゃる方が相談に来られると、大体はうまくPRできていない書類になっています。
でもそれって私は「よかった」って思うんです。
だって伸びしろがある、直しようがあるってことですよね。
改善すれば、通過率がUPする可能性があるからです。
もし、相談に来られた時点で完璧な書類で、私から何もアドバイスをすることがない状態でも書類が通過していなかったら、手の施しようがありません。(幸い今までそんな方はいません。)
そして、私自身がプロフィールにも書いていますが、
超氷河期世代の就活。
新卒も女性もいらないと言われていた中で、自己流で書いていた履歴書を書いていましたが、ことごとく書類が通ることはありませんでした。
氷河期だからか、女性だからか、音楽しかやっていなかったからか。
「どこからも必要とされていない」そんな風に悩んでいました。
でも、アルバイト先の社員(社会人)の方に見ていただいた際、「こんな書き方じゃ受からないよ」「もっとこういう風に変えてみたらどうかな?」と言われて、
アドバイス通りに修正したら書類の通過率がUPし、前に進めるようになりました。
その経験が、今のキャリアコンサルタント、転職の家庭教師の原点になっています。
だからあなたも、今の書類が不完全であることは決して恥ずかしいことではありません。
不完全だからこそ伸びしろがあり、改善すれば書類の通過率UPしたり、面接にまで良い影響を与える可能性があるのです。
まずはできるところから始めよう
まずはできるところから書き始めてみましょう。
職務経歴書の一番最初に来る「職務要約」は一番最後に作成するのがオススメです。
なぜなら、すべてをまとめた要約になるという事と、一番目を引く大切な見出しだからです。
皆さん一番最初にある職務要約から書こうとして、筆が止まって先に進めなくなってしまうんです。
オススメの順番はこちらです。
①職務経歴(自己分析も兼ねて)
②スキル
③3つの強み
④自己PR
⑤職務要約
まずは経歴やスキルなど、考えなくても、調べて並べればいい事から書き出していきましょう。
120%自分の魅力をPRできる職務経歴書を作成するには
転職の家庭教師では、職務経歴書の添削やアドバイスを行っています。
ただ「こう書けばいい」「これは間違っている」という事を伝える添削とは違います。
ヒアリングやコーチングから強みを引き出したり、ポータブルスキルを見つけて、あなたの良さを120%PRできる書類を作成していくサポートをしていきます。
実際に、転職の家庭教師でサポートさせていただき完成した職務経歴書を、大手エージェントに持って行ったところ「近年まれにみる出来の経歴書ですね」と言われた方がいらっしゃいました。
そして、並行して自己分析や行きたい業界や職種探しも一緒に行っていきます。
転職も職務経歴も十人十色。
初めての転職
転職回数が多い
アルバイト経験が長い
ブランクがある
派遣社員でいた経験が多い
PRできる強みがない
それぞれ色々な状況や悩みがあると思います。
こちらの記事をお読みいただき、まずは自分で職務経歴書をできるところまで作成してみるのもいいでしょう。
しかし煮詰まった時や「ある程度作成したけど、よりよくしたい」という方は、お気軽に転職の家庭教師までご相談ください。
タイムパフォーマンスを望む場合は、お早めにご相談いただき、キャリアの方向性やPRできる強みを引き出してから書類に落とし込むと、スムーズになります。
ご相談が初めましての方はお試しキャリア相談をご利用ください。
対面・オンラインどちらでもご都合のいい形で、マンツーマンでアドバイスをさせて頂きます。
書類通過は勿論、面接、そして年収UPまでもが書類でいかにPRできるかにかかっています。
「職務経歴書を制す者は全てを制す!」
あなたの職務経歴書がより良いものとなり、転職の成功に繋がるよう応援しております。
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