【対談】フリーランスとして独立するまで~音楽療法士藤基里栄さん~(お客様の声番外編)

こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。

今回は「お客様の声」番外編。

音楽セラピー心の相談室 音楽療法士の藤基里栄さんとの対談形式で、
お仕事の内容からフリーランスとしての生活、キャリアの選択などについて話を伺っていきます。

元は転職の相談で丸井の元に訪れた藤基さんが、
本当にやりたい事に気がついて音楽療法士の資格を取得、
フリーランスとして活躍する今にいたるまでを2人で楽しく語りました。

藤基 里栄さん プロフィール

藤基 里栄(ふじもとりえ)

元会社員の音楽セラピスト。
ご相談者のお話やイメージを元にその場で曲を作る即興演奏を通して
働く大人のためのセラピーを実施している。

かつては山手線の終電で帰宅していた元会社員。
過労死ライン越えの残業をこなしていた20代半ばの頃に
体調を崩し休職をした経験から、
働く大人のために音楽を使用したセラピーを通して
メンタルケアや思考の整理の手助けを行なっている。

今の主なお仕事と音楽セラピーとは

藤基

音楽療法士の資格を取得しまして。普段は高齢者や障がい者の方に音楽のセッションを通して支援の支援やケアを行っています。 最近は働く方を対象とした音楽セラピーも始めていて、心のケアだったりとか思考の整理だったりとか音楽を使ってちょっとより良い生活を送れるようなお手伝いをするサービスも開始しました。現在はフリーランスです。

—– 具体的に働く一般の方への音楽セラピーというのはどんなことやるんですか

藤基

ピアノでの即興演奏を使いながら 相談者さんのお悩みだとか、あとはちょっと不安に思ってることだとかを整理していって、最後には「今後どうしようか」っていうところまでお話を持っていくようなことをしています。

—–なるほど。それはオンライン?対面でやってるんですか?

藤基

今はオンラインがメインですが、対面でももちろん可能ですね。

—–それは相談者はピアノが弾けないといけないんですか?

藤基

ピアノが弾ける方ももちろんいらっしゃいます。 今のところサービス的にはまだ盛り込めてないんですけどご相談者さんがちょっと弾きたいたいご希望があれば一緒に弾く形もやっていけたらなと。

—–では基本的には即興演奏というのは藤基さんが弾く。では私みたいにピアノが全く弾けない人でも受けられるんですか?

藤基

そうですね、音楽経験は全く問いません

—– 働く人がどんな時に藤基さんのサービスを利用して、音楽セラピーを利用して、結果 効果が期待できるんでしょうか?

藤基

まず、音楽セラピーを受けたいなと思っていただけるようなタイミングとしては、ちょっとあまりうまくいってない時だったりとか、モヤモヤする時だったりとか、ちょっと寂しさを感じる時だったりとか、少し誰かに少し話が聞いてほしいなとか

人にもよるんですけど癒されたいとぼーっとしたいという方もいらっしゃいます。

日々の生活送っていたりとか、仕事で忙しかったりした時にちょっと気分転換したいとかそういう時に使われる方が今のところ多いです。

—–なるほどね そうするとどんな効果が期待できるんでしょうか?

藤基

私はピアノを使って音楽のセラピーを行ってるんですけれども。

「ピアノの音を久しぶりに聞いた」とか。オンラインではあるんですが生演奏なので。

—–確かに。なかなか聴く機会なくなりますよね。

藤基

あとその方の状況に合わせて演奏の内容も変えていくので「単に演奏を聞いて癒されたとか」という事だけではなくて。

—–確かに。それならクラシックのCDやコンサートを聞いても癒されそうですが、音楽セラピーは相談者の心境や気持ちにあったものを即興で演奏してくれるところなんですね

藤基

そうなんです。だから楽譜はないですね。即興演奏する際にあたってテーマというか、音楽も作文とちょっと似ていてテーマがないとなかなか出てこないので、そのテーマがご相談者さんのお話の内容になります。

それを紐解いて音楽にして耳で聞いてちょっと考えを整理していきます

セラピーを受けていただくと「自分の考えがまとまった」というお声をいただく時があります。あと「単純にぼーっとできてよかった」とか特に仕事とか普段の生活で忙しい方はずっと考え続けていて大変で。それを「1回中断できてよかった」とかそういったお声も頂いたことあります。

—–私もキャリアカウンセラーをやっていますけれども、それも一緒でね、やっぱり話や気持ちを聴いてもらうことで、自分の考えや気持ちが整理できたり。 会話したり話をするだけですっきりするという効果はすごく私もよくわかるんですけど。さらにそこに音楽は加わってくるっていう感じですよね?

藤基

そうですね。結構忙しい方は「現在の状況を音楽で表してみましょうって言うと、音数がすごく多くなってジャラジャラジャラジャラジャラ」って(笑)

—–えーーーっ(笑)

藤基

そうなですよ。だから「これだと疲れちゃうからちょっとあの休符を入れたり、音をのばししたりしてみましょう」って言ったりするんです。

—–あーでも私それかも!常に頭の中で色々考えているんで(笑)私も元々音楽やっていたから休符とかのばそうとか、なんか響きました!

藤基

そうなんですよ。忙し方はずーっと真っ黒な、ずっと音符が書いてあるような(笑)

——おー。それがあからさまにわかるんですね!!

藤基

そこで「私、忙しいのね」って自覚される方もいらっしゃいますね。

—–最近は Instagramも始められて。音楽を曜日にあわせてあげたりしてますよね?聴くだけで癒されますね!

藤基

そうなんです。ありがとうございます!聴くだけで安心していただきたいなと。

丸井と出会いのきっかけ

——出会いはいつ位でしたっけ?

藤基

2019年の6月だったと思います。

—–そんな前か。コロナ前でしたもんね。最初はお試しキャリア相談でしたよね?

藤基

新宿のオフィスに行かせてもらって

——-どこの席だったかもおぼえてますよ、私!

藤基

対面で。懐かしいですね!

転職の相談のつもりが本当にやりたい事に気づいた

—–最初は転職のご相談でしたよね?元々会社員でいらっしゃって。得意の英語を活かした仕事をされていて、私から見たら既に専門的なお仕事でご活躍されている印象でしたが、藤基さんの中では色々モヤモヤしていて。今の会社で長くは続けられないじゃないかと。

藤基

そうでした!はじめは話をして、しばらくは転職の相談で「次の仕事をどうしようどうしよう」って考えてたんですけど、実際に丸井先生と話していく中で、「やっぱりやりたいことがあった!」と結構早い段階で気づきまして
多分もやもやしてたのは、本当にやりたいことができてなかったのがあるかなと思いますね。

—–私の転職の家庭教師って名前つけているけれど。いきなり「はい!履歴書作りましょう!」ってやるんじゃなくって。キャリアコンサルティングとかコーチングっていうのは、まずはお話を聞いて考えを整理したり。本当に何をやりたいのかとか。そもそも、会社辞めるべきなのかとか、何がモヤモヤしてるのかっていうところ整理したりしていくんですよね。 コーチング的には考えるための質問をさせていただいたり。

藤基

あ、それすごいおぼえてます。

「なんの制限もなかったら、本当は何がしたいですか?」という趣旨の質問をいただいたんですよ。条件とかもとっぱらって自由なら何がやりたい?という質問をされて。そこでバーンと。「音楽療法がやりたい!」って!

—–本当、それ。私(キャリコン)にとっては寝耳に水なんですよ!経歴書にも「音楽療法士」なんてどこにも書いていないし。コーチとして本音を引き出した瞬間でした(笑)

そこって藤基さんの中ではどこから出てきたんですか?

藤基

大学生の頃に音楽療法とかそういう音楽を使った演奏家ではない、音楽の仕事っていうんですかね。先生とも違う音楽を使った仕事っていろんな色々あるのねって思ってて。本当は仕事にできたらいいなと思ってはいたけど、なかなか難しい現実が立ちはだかりますよね。新卒の頃もやっぱり芸術に関わっていたくてアートに関する仕事とかもやりたいです って言ってたんですけど

——わかります。私も学生の就活サポートしているけど。芸術関係の仕事ってやりたい人は沢山いるけど、新卒枠ではまずないんですよね。あってもすごい倍率。

藤基

結局普通の会社の仕事の方にも寄って行ってしまって。それもありがたいんですけど。会社員になれたので。そこでもう普通に働いていてという感じで、だんだんこう現実路線に。芸術系は趣味で週末に美術館行くとかも立派な芸術の活動だしそうなんですよ。それで20代を過ごした感じですね。

—–現実を見て、大人になっていくってこういうことなのかな・・みたいなね。そもそも音楽療法士という資格や仕事の存在は学生時代から知っていたんですか?

藤基

知っていましたね。もし、学生の時代にすごくお金があれば、もう1回学校に通って取得していたかもしれないくらい興味がありました。でも就職して働かなきゃね。

私も働きたかったのでまずは働こうという形で、まずは働こうと。

「パンドラの箱が空いてしまった」

—–そこから10数年経って、私のところに転職の相談にきたわけですけど。そこで私もすごい印象的だったんですけど「私、パンドラの箱が開いちゃいました!」という言葉をね、おっしゃいましたよね?

藤基

言いましたよね(笑)

—–もう何が開いたはったの?って。びっくりですよ。こっちは何のことかわかりませんからね(笑)藤基さんの中でのパンドラの箱ってどういう意味かしら?

藤基

パンドラの箱って、開けちゃいけない封印すべきネガティブな意味なんですよね。本当は。 後戻りできないよっていう。ギリシャ神話ででてくるのかな。私もなんでそんな言葉を使ったのか(笑)

—–コーチングでパンドラの箱が開いてしまった!!ってなんだかね(笑)

藤基

やっぱり仕事になりにくい分野を仕事にしたいと思ってしまったという。元々は仕事は仕事、趣味は趣味って思っていた方だったのですか。やっぱりやりたい事をやるのがいいんじゃないか!って。箱から開いてしまって・・カタカタ・・・パーンン!みたいな(笑)

—–我慢してきたこととか、若い頃描いていた夢とか、そういったものがバーンと噴き出してきたんですね

藤基

ただもうこれは厳しい道のりっていうのは明らかにわかっていたので。なんでパンドラの箱って言ったんでしょうね(笑)儲かるのかこれ?仕事になるのかこれ?っていうね。

—–そうだよね。しかも、はい、明日からなれます!という仕事ではなくて。ちゃんと学校にいって学んで、資格も取って。学ぶ方の時間とお金、費用対効果を考えるとね。今の仕事や英語などの技術で十分食べていけるのに。パンドラの箱が開いたと!

藤基

本当ですね。開けてしまって、もう戻れないような感じになってしまいましたね。

すぐに会社を辞める決断!

—–そこで私もびっくりしたんですけど。すぐに会社に辞めるって伝えていましたよね?

藤基

そうですね。6月に丸井さんと相談にいきましたが「8月末で辞めます」って言いましたね。

——それって伝えたのは私と話してすぐですよね(笑)

藤基

そうですね(笑)

上の人と話したんですが、心配されて。「大丈夫なの?その仕事!」って。社長もいい人だったので。「それでやっていけるの?今の待遇で生活できるでしょ」って。まあ仕事は楽しかったしよかったですけど。

音楽療法士の資格と学校

—–そこで学校に。音楽療法士になるにはどういう道筋あるか教えてもらえますか?

藤基

本当は資格などはいらないんです。 別にどんな方でも「私音楽療法をやっています」という風に名乗ることはできるんです。でも私はちゃんと勉強したいタイプというかこれから仕事にしたいなと思ったので。まずは体系的に学びたかったんです。学校もあるし 資格もあるということは、ちゃんとしたカリキュラムがあるということなので。一旦それを受けちゃった方がきっと早いだろうなと。 民間の学会がやっている民間の資格があるので、それを持ってると、社会における信用度もちょっと上がるかな、安心してもらえますよねと思って。

—–そうですよね。私のキャリアコンサルタント(国家資格)もそうですが、資格があると安心してもらえますよね。

藤基

時間もお金もかかるんですけどね。分かった上で。まずはそこからかなというので始めました。

—–藤基さんは何年学校に通ったんでしたっけ?

藤基

2年10ヶ月~3年位でしたね。

—–それって片手間では難しいんですよね?会社員やりながら夜だけいくとかは難しいと。

藤基

そうですね。がんばればそういうコースもあったんですが。私がいた会社は忙しい会社だったので。働いてるだけでヘトヘトになって。だったら辞めてちゃんと集中しての短期決戦で資格は取っちゃおうかなと。3年で絶対取ろうと!ピアノもちゃんと弾きこもうと。働きながら取る方もいますけどね。

—–私もその通学中も伴走コーチングをさせて頂きながらお話を聞いたり見守っていましたけど、実技もあるから、ピアノの練習とか、ボーカルレッスンとか。学校以外にも習いにいったり、課題やったり。色々やってましたよね。

藤基

実習にも行きますしね。

—–完全に学生に戻った位ね。それって本当、一度社会に出たら勇気がいると思うんですよ。当然授業料もかかるし、通学中は働けないわけだから、生活費の面もあるし。結構な金額だし。すごく勇気ある決断だと思うんですよね。しかもそれをえいって「会社辞めます!」って言って。飛び込めた理由みたいなのってあります?

藤基

私、やっぱり道筋が分かったのが良かったと思いますね。私元々大学はイギリスに行ってたんですけども。その経験があって。

私は普通に日本生まれて、日本育ちで両親も兄弟も全然英語しゃべる人ではないのですが。どうしてもイギリスやヨーロッパに行きたい時期があって。いろいろ調べて。 普通の日本の高校しか行けない高校生がイギリスの大学に行けるのかと。すごくハードルが高いように思えたんですけど。色々調べたら「行けるんだな」っていうのが分かり。当時もそうですね 学校のなんか公立高校だったけど進路指導のパソコンとか借りていろいろ調べてたんですけど。すごく時間はちょっとかかるしお金もあるけどかかるけれども。地道にやれば行けるなみたいなのが。それで本当に行けって卒業も。親のサポートも大きかったんですけれど。その経験があって感覚的にはそれと似てましたね。

意外とできるなっていうのが見えるとちょっと今もうやっといた方いいなと。

私丸井さんと会った時29歳だったんですよ。

—–そうだった!若かったですね(笑)

藤基

でも年齢の境目というか・・・。 ずっとグダグダしてるのも嫌だし。 

どっちにしろ転職考えてたので。環境の変化は受け入れてたので。

そしたらもう今やっちゃってもいいかなと。

—–おー。

結構音楽療法の業界的には年齢はあんまり関係ないというか。

ある程度経験を積まれて音楽先生やっていた方や医師や看護師など福祉系の仕事をやってて看護士とか。結構自由の自由な感じにも見えたので。いろんな要素はあったと思うんですけど、おそらく計画を立てれば行ける気がするという。手応えがあって決めました。

—–キャリアの理論でもあるんだけど、過去の成功体験が活きるという。過去にイギリスに留学をしてなんとかなった。計画をしていればできたという成功体験が、決断に活きてきたのかなって感じましたけど。

藤基

やっぱり学生時代の時に音楽療法を1回諦めちゃった時は、そこまでちゃんと調べてなかった。生計も立てられるかどうかとか、そこまでちゃんとシュミレーションはしてなかったんですけど。冷静にこう考えてみるとまあ、仕事がないわけでもないし

—–でもそこって、これを読んでいる方も気になるところだと思うんですけど。学生時代は親の援助もあったけど、今社会人になって。実家暮らしでもお金持ちのパートナーがいるわけでも、旦那さんの扶養に入れるわけでもないじゃない?私もだけど(笑)それで正社員辞めるってなかなか勇気いりますよね。ここの勇気って。やりたくても踏み出せない人って多いと思うんですよね。

藤基

そうですよね大変ですよね そうですね。結構パートナーの方がいて、自分は自由にやってるっていうそういう生き方もねいいなと思うんですけど。とりあえず自分の面倒は自分で見なければっていうところでね。最低限のことはね(笑)

—–当時も話したと思うんですけど、足りないことを数えていたも仕方ないっていうね。私も独立した時にそうだったんですけど。お金持ちの奥様だったらよかったなあとかね(笑)東京に実家があったらよかったなあとかね。実際単発の仕事で派遣契約だと、法律上世帯主が別にいないとできない仕事もありましたからね。でも足りないものを数えても仕方ないから。逆に持っているリソースを数える方がいいってね。私も藤基さんもそうだけど、乳飲み子がいるわけじゃないから時間は自由に使えるとかね、家の環境とか今持っているスキルとか。持っていないものよりも持っているものを考えていった方がいいという考え方でね。進めていきましたよね。

フリーランスとしてのスタート

—–そうと決めたからには!ってことで、私は転職の家庭教師って名乗らせていただいていますが、藤基さんのように、本当にやりたい事ってなんだろうって考えた時に「転職ではない」という選択をした人。勿論、転職せず「今の会社でがんばります」って人もいるし。私は転職エージェントと違うところが、相談者がどの選択をしても「100%応援するよ」 っていう。自分の持っている知識や技術であればところがサポートするとってことがモットー なんですけれども。

藤基さんに関してはもうそうと決めたなら、音楽療法士になるためのノウハウが学校で学ぶし藤基さんの方が詳しいんだけれでも。

学生の間どうやって食べていくのか?ってところと、音楽療法士の資格を取って独立した後もどこかの会社の正社員になるというよりは、フリーランスでやっていくっていう可能性が高かったのでそこの支援っていうのが必要だと思って。学校に通いながらフリーランスとして、今まで持っている英語とかいろんなスキルを使って生活費は稼いで仕事を繋いで卒業後の下地を作っておいて。卒業後にまた音楽療法士の資格を取ったり勉強も進んだ状態で、フリーランスの音楽療法士をやってくっていうこの部分の伴走コーチングをさせて頂くことになったんですよね。

実際勉強していた3年間はどうでしたか?

藤基

なんかちょっと言い方があれですけど私、勉強は好きな方なので。大学もイギリスだったから英語でやってましたけど、今回は日本語ですごい楽ってだし(笑)楽しかったですよね 。レポートとかも、書くことも好きですし、本とか読んだりも好きですし。私は面白かったですね

—–並行して生活もあるので、英語とか語学を使った仕事をフリーランスで取り始めましたよね。

藤基

そうですね。色々なんかうまくいったり行かなかったりでしたけれども。英語の仕事もほぼ 途切れずに何かしら英語の関係の仕事も続けながら、今もやってこれているので

—–まさに藤基さんの得意と好きが活きた仕事でよかったなあと。

まさかのコロナ禍に突入

—–私はそこで伴走コーチでもあり、フリーランスの先輩という立場からフリーランスっていう働き方でのお金の計算の仕方だったりとか、嫌な仕事の断ったりとかね、その辺はアドバイスさせていただきながら進めていったとは思うんですけど。

焦ったのはえいって始めた時にコロナが起きたというね・・・。

藤基

そうでした・・・大変でしたよね。

—–これはね、さすがに焦りましたよね。私自身も仕事がなくなったんでね。ただ私の場合って持続化給付金とかが入ったので。持続化給付金って、前年度個人事業主として仕事をしてる実績があったら、その売り上げの何割って形で計算して出たりしたんですよね。

だけど藤基さんは独立したばかりだから、前年度がないから・・・。

藤基さんみたいにあの年に独立した人って本当に大変だったと思う。

藤基

大変でした・・・

—–私も自分のための給付金を調べながら、これなら藤基さんも使えそうじゃない?って送ったりしてね

藤基

そうでした。なんとか生き延びました。本当に、誰も予期してなかったから。あの時は大変でしたね。みんなが混乱してましたよね。

—–更に藤基さんの場合、音楽療法士の授業の中で実習があったのに、コロナで全く行けなくなっちゃったんですよね。

藤基

そうなんです。本当は高齢者施設や障がい者施設に行って、実際にセッションしたりという実習があるんですけどね。高齢者施設なんて1回も行けなかったですよね。

—–ですよね。コロナ禍に高齢者施設に外部の人がきて、一緒に歌いましょうなんてね・・・

藤基

飛沫が飛ぶんでね(苦笑)

—–本当、だから本来の勉強と、食べていくための仕事の両方をコロナが邪魔しましたよね。

その辺振り返ってどう?

藤基

仕事の面はかなり大変で。収入が一時的に落ちちゃうのはもうわかっていたことだったので。つらかった時はありましたけど。会社辞める時に計算はしてたので。どのくらいまでなら我慢できるとか。

やっぱり苦しい時もありつつも、仕事は世の中にゼロではないので、確かにちょっと英語の仕事なんかも応募したりとか。講師の仕事とか。

—–私からは伴走コーチとして、フリーランスとしてのお金の管理や売上の考え方とかお伝えして。私が実際使用している売上管理のExcelファイルの数字部分を抜いて、お渡ししましたよね

藤基

あれはとっても助かりました!今も使っています。シンプルだからわかりやすいです。

—–講師としては短大や専門学校でも教えてますよね。

藤基

それも自分で探して応募して。まさか会社員辞める時には学校で教えるような仕事に着くとは全く想像してなくて。

やっていると音楽療法も対面対人で関係を作る仕事なので、教えるのもちょっと似たようなところありますけ。 楽しいなというのがちょっと20代の頃には考えられなかったんですよね。対人の仕事避けていたので。

—–そういえば最初の頃あまり英語などを人に教える仕事ややりたくな感じでしたよね。

藤基

真逆の考えになって。人の反応を見るのが面白くなったりとか。「教えたことを吸収しようという姿勢が素晴らしいな」と思ったりとか。教えると自分も学ぶなとか色々ありまして 。
自分が今までやってなかった仕事とかもおかげで取れたというか。
できることが広がったのは、コロナ禍でいろいろ悩んだ末。できることはちょっと「とりあえずやってみよう」って。 意外とやってみたら面白かったことも多くて。

フリーランスで広がる自分の可能性

—–そこができちゃうのがフリーランスの良さかもね。例えばこれが転職ってなると、英語を教えるのは元々苦手だけど、ちょっとやってみようって正社員で就職ってなかなか難しいじゃないですか。

藤基

難しいですよね。

—–正社員だと、やってみて「やっぱ向いてないわ」って簡単に辞めれないしね。私もそうだけどフリーランスだとちょっと気軽にっていったら語弊があるけど、ちょっとやってみようとか、ご縁があってやってみたらその仕事がうまくいったとか。色々な事が試せて、そこから色々な仕事に広がる事ってありますよね。

藤基

そうですね。1つやったら次に広がるのが、フリーランスの方がより明確になりますよね。声がかかったり。飛び込んでやってみたことが認められて自分の経験となる事がうれしいですよね

—–そこで実績になり、また声がかかったりとかありますよね。

藤基

そうですね。それはありがたいことにつながってますね。

—–あとそうだ。コロナ禍に私が仕事で関わっていた添削の仕事もご紹介しましたよね。元々言葉を扱う仕事をされていたからどうかなと思って。そしたら沢山の量を的確にこなしてくれるありがたい先生となって。

藤基

ああ、そうなんです。あの仕事も今の音楽療法士や英語の仕事にも大変活きています。子ども達に。言葉で教えるという。対面ではないので教えたい事をどういう風に書いたら伝わるかなって。なかなか奥深い仕事です。

—–藤基さんは的確に沢山の量をこなしているから他のスタッフからも信頼されて。沢山依頼が行きましたね!運営としても大変助かりました。あ、時期やタイミングにもよりますが、こちらをお読みいただいている方で自宅でできる添削の仕事にご興味あれば、ご紹介できます!(笑)

音楽療法士としての活動開始

—– そして今、学校も卒業して資格も取って、現在は音楽療法士としては主にどんな仕事をやってらっしゃるんですか?

藤基

今は高齢者施設や大人の障がい者の施設で、音楽の時間を設けてもらってその施設のご利用者さんと一緒に向けて音楽のプログラムとかセッションを一緒にやっています

—–そこが今いわゆる一般的に言うと王道なんですよね。音楽療法士としてのお仕事の。実際やりはじめてどうですか?

藤基

面白いですよ!音楽を通して支援につなげたいという思いでやっていますね。認知症の方にも音楽の有効性とかは研究とかもありますし、気分転換という効果もありますし。

毎週プログラムを作成していったり。今日は何やろうかなと考えたり、その場でご利用者さんに合わせておこなったり。同じご利用者さんでも日によってテンポが違ったり。ライブなので。そういうのも楽しみつつやっています。利用者さんの生活の質を上げていくっていう目的ですね。

—–高齢者や障がい者のケアやリハビリ自体はプロの人がやりますけどね。

藤基

そうですね。本当に心のケアに似てますかね。障害者の方とか言葉が出なくても表現の場が欲しいという方もいらっしゃるので。音楽も打楽器とかは誰でも鳴らせますし、ピアノも結構得意好きになる方が多いですよ

—–私が高齢者になったら絶対受けたいかも!

藤基

結構音楽スキルの有無を聞かれるんですけど、あんまり関係なくて、むしろない方が型にはまらず楽しめるかも。

逆に型にはまりたい人もいます。あの決まった曲をちゃんと弾きたいという人もいますね。実際は全く楽譜が読めない人でも、言葉がうまく出ない人でもできるようにしていって、

毎週の楽しみの一つになったり。施設側からはコミュニケーションの場を増やしたいっていう要望が多いので、目標を設定して緻密に記録をとってということをやっていきますね。

—–あとフリーランスとして全体としてはさっき話に出ました。添削の仕事も続けていたり、英語の講師として専門学校や短大であったりを担当してるんですよね。なんか得意をいろいろ組み合わせているような印象ありますね。

藤基

そうですね、普通の会社員だと音楽療法士で英語を教えるっていうのはあまりありえないので。

—–確かにね(笑)

藤基

やはりやりたい事が一番できるのは、今の働き方かなと。自然と、自分の得意とやりたい事を取っていったらこうなったかなと。だから、やっぱりコロナ禍前の丸井先生と初めて会った頃に比べるとだいぶ心の持ちようが変わったかなって。

—–そうそう、実際どう心の持ちようって。今みたいな生活になって。楽しい事もあるし、不安定なこともありますよね。会社員時代と比べてどうですか?

藤基

もう、すごい変わったことを昨年位から感じています。なんか本当にあの頃の自分は・・・。会社は楽しかったし、会社の規模じゃないとできないプロジェクトとかもたくさんありますし、いろんな人に出会えて面白い。それはそれですごくいい経験だったんですけどその分やっぱり不満も多く抱えて働いてたんだなって。
会社員って仕事はなんていだろう。選べない時もありますよね。

—–そうですよね。だからその会社が悪かったじゃなくって会社っていうもので働くっていうのは、そもそもね。言われたことをやらなきゃいけない。

藤基

そうそう、しっかり成果や利益もあげてね。社の人とか同僚とかもうまく人間関係を築いて、でもうまくいかないことも多い中で。いろいろちょっと不満とか文句を言ったりしてた自分もいたんですけど、当時。

でもそれは会社員だから言ってたっていうよりかは、自分の心の持ちようが多分今と違っていてなんかね、すごい。

なんかこれを言うとあれなんですけど、すごい感謝できるようになりました。いろいろ。

—–(笑)

藤基

なんか哲学みたいな。
いや、もう本当。会社員時代の自分を叱りたいぐらいなんですけど。そもそも仕事があるのはありがたいし。なんかグチグチ言ってないで自分のやることをやれっていうふうに。

—–その言葉は今の会社にしては耳が痛いんじゃないですかね(笑)

あとどんなことに感謝できるようになりました?

藤基

やっぱ音楽っていう。一応別に演奏家とかじゃないですけど、音楽を使って人と関われる、しかもお金ももらえるっていうのは本当にありがたいことなので。

—–確かに。

藤基

本当にありがとうっていう機会が増えました。言葉遣いもすごくポジティブになって
なので、なんか周りの人にすごく感謝するようになったと思います。それはお金云々とかじゃないですよね。

—–あとよく私、会社員の方で「転職したいという」相談を受けると皆さんいうのが「月曜日仕事行くのが嫌だ」と。転職後の理想の状態を聞くと「月曜日が嫌じゃない状態」とかね。楽しいまでいかなくてもいいから嫌じゃない状態が理想と。私は楽しく仕事に行った方がいいんじゃないかと思うんだけど。今、藤基さんどうかしら?

藤基

いや、もう嫌な気持ちなんてないですよ。もうゼロです。ゼロ。あったらこの仕事やっていけないし。

—–まあでも私もそうですね。転職の家庭教師やコーチングであれば「今日は〇〇産のご予約だな。話せるの楽しみだなあとか。あと、まず、私の場合、企業の仕事とか、嫌な仕事だったら断っちゃうっていう(笑)

藤基

選べますもんね。

一般の働く方の為の音楽セラピー心の相談室

—–ここまで音楽療法士としての仕事としては高齢者や障がい者の方が対象の活動を伺ってきましたが。

冒頭でも出てきた一般の働く方の為、日々仕事をがんばっている方なとか、今出てきた「月曜日仕事行きたくない・・」みたいな。

色々な方に音楽セラピーを行っていきたい、広げたいというのが元々音楽療法士を志した時の目標でしたよね?

藤基

そう。頑張っている方と、疲れてしまう方が、疲れる前に受けていただきたいというのが、一番大きいかな。

—–あまり日本にはあまり馴染みのないことだと。今具体的にはどういう感じで進めていってるのかしら?

藤基

そうですね。まずはウェブサイトを作ったりとか。インスタグラムのアカウントを作ったり。

—–まずは知ってもらうってことね。

藤基

そうです。自分がやっている事を明確にして。本当に知ってもらわないとわからないので。こういうことをしてますっていうのを地道に伝えていくのをようやく始めたところです。

—–私もここの転職の家庭教師のサービスで経験ありますけれども。

新しい人、全く知らない人に知っていただくって。新規で集客って本当、ホームページやり出した半年後とか一年後とかですからね。

藤基

そうですね。時間がかかってもいいのでやりたいなあと。

—–ライバルがいなくて、他にやっている人がいないのはいいですよね。

藤基

その分かりづらいんですよね。説明してもイメージしてもらいづらい。「即興演奏って何ですか?」みたいな。

—–確かにね。私の仕事、転職の家庭教師も、始めた頃、9年前とかそうだったんですよ。わかるけれども、ハローワークとかエージェント行けばただじゃんみたいなね。一般の人だけじゃなく同業者のキャリアコンサルタントからも言われたりして。なんで有料でやんなきゃいけないの?みたいなね(苦笑)
それが今や30万円とか50万円もする・・・転職の家庭教師の数倍の転職スクールもあったりするんで。私が先駆者とは言わないけれども(笑)

藤基

いや、でも、私調べましたもん。コロナ前とかでそういうサービスやってくれるの、丸井さんしかいなかったですもんね。こんな人いるんだと思って感動して予約して。

—–ああ嬉しいです!!そうやって見つけてくれればいいんだけどね。
音楽療法士ってよりわかりにくい。そこがその転職っていう明確な目的とかがないし、エージェントやハローワークみたいに趣旨やシステムは違うけど例えられるものもないから伝わりにくいですよね。

藤基

やっぱり音楽療法界隈の中でも。高齢者とか障害を持った方とか、お子さんとか発達障害の方とかはありますけど。私もすごくわかります。成人の人って別に普通にいつも音楽聞けるし。なんで成人の人をやる必要があるの?っていう。ちょっとやる必要性がわからないっていうのは伝わりにくくて。

—–特に「セラピー:とかって言っちゃうとメンタル的に弱くなっている人が受けるものっていう印象がありますよね。キャリアコンサルタントができる前「キャリアカウンセラー」と呼ばれていた時も「私病んでないんで」って言われることは多かったです。
でもそうじゃなくって。でもちろんそのカウンセリングやセラピーは調子が悪い方っていうとこにも当然有効だと思だけれども、やっぱりその普通のフラットな状態の方が、先ほどおっしゃっていた予防の意味であったり。より良い生活にしていくっていう為に、私の仕事もそうだけど、藤基さんの音楽セラピーみたいなものはあるのかなって思うんですけどね。

藤基

そう結構、即興演奏とかって別に高齢者の方とか障害者の方とかも一緒にやるんですけど。
基本、普通に働いている方が対象でもアプローチは一緒なんですが、みんな「自分のことをよく知れた」っていう感じに。

——ほー。不思議ですよね。自分の事がよく知れたって。

藤基

自己認識力っていうんですか?あと認知力を高めるのにすごく向いてる。もしかしたらツール、音楽が有効かなと。結構自分を客観視できる機会のように捉えるっていう形です。

多分障がい者とかの方って、私ってこんなに腕まだ動いたんだとかそういう感覚になるんですけど。健常者の方でも「今私こういうなんだ」とか「私ってこういう風にやりたいことあったけど、できてないんだ」とか。多分そういう感覚。自分のことを知るきっかけになりますね。プラス音楽で癒されたりとか。

—–うんうん。

藤基

音楽の授業って日本だとちゃんと小学校からありますけど、自分で曲を作るってあんまりやってないと思うんですよね

—–なかったですよね。

藤基

結構専門的に思えるけど、文章を書くのとすごく似てますし。なんか言葉って何万個もあるけど、音ってそんなに種類がないからもっとわかりやすいはずです。結構誰でも作れるので。

藤基さんみたいに「えいっ」て新しい世界に飛び込めないよね

—–ここを読んでくれてる人って、ここまで読んでくれて先ほどまでの話を聞いてもみんながみんな藤基さんみたいに、えいって新しい世界に飛び込めないよねって。思うんですよね。

藤基

そうですね。

—–私も言われるんだけどね。でも、私の場合、ブログにも書いてますけれども、エイって私フリーランスやるぜって言って前の会社やめたわけではないから、あのちょっと藤基さんとは違うというか弱いんだけど。

他にも何人かね。あのまるキャリ会(転職の家庭教師やコーチングの受講生・修了生で構成される会)のメンバーでも何人かいるんだけど。エイって会社やめてって資格取ってきて。「独立しました」とか「転職しました」みたいなすごく行動を起こせる人。多くの人って、いや、そうは言っても実際は無理ってなると思だけど。藤基さん自身もいろんな方見てきて、えいって動ける人と動けない人の違いみたいなのって何かあります?

藤基

どうなんでしょうね。でもね、いろんな状況が。

私も本当に状況が整ってなかったらさすがに会社辞めてないので、まずはちょっと。やっぱ自分の気持ちと環境は別で。2つ要素は大きく分けてあるのかな?と思ってるんですけど。やっぱお金の心配は皆さんやっぱりあるし。

—–ありますよね。宝くじで当たってればいいんだけどね。

藤基

本当ですよ。なんかお金の心配をなんとかクリアして。妥協点というか。私も収入がかなり減っちゃうのはもう明らかでしたから。

—–そうですよね。学校行ってる間は収入が減るわけですもんね。

藤基

そう、貯金をつぶして

—–卒業したってすぐに仕事が入るわけではないですからね。

藤基

でもそこは応募し続けたり、求人をウォッチングしたりして。何個か応募したりして挑戦したりとかしていってやっていくような形で、結局多分今は音楽療法士になるために払ったお金はきっと回収できてる

—–おお。素晴らしいですね。

藤基

多分できてますね。これからもプラスになっていくだけ。なんか長期的に考えられるかどうか。キャリアビジョンって

—–投資の運用と一緒ですね。短期だとね。この学生時代の三年間どうしようだのコロナだの。

藤基

なんかその先を見据えて。すると「もう一日も早くやめた方がいいじゃん」って私は思っちゃいましたね。

—–あとはやっぱり情熱かしらね。やりたいっていう。気持ちがパンドラの箱がパーンって開いたんで!

藤基

そうですね。後悔をしない生き方って難しいと思うんですよ。何かしらね、やっぱりやっておけばよかったのはみんなあると思ですけど。

—–よく起業家の方が言うね。やった後悔よりやらない。後悔。

藤基

これは丸井先生にも多分言われたと思ですけど。

「死にはしないよ」っていう。

—–言った言った(笑)

藤基

本当にそう。本当に危なかったら、お金の心配をクリアしないで会社辞めたりとかは、私も全然勧めたいと思わないので。条件ってあるので副業でもね、夢は叶えられたり。

—--ダメだったら会社員に戻ればいいしね。転職すればいいわけだから。

藤基

今は昔と違ってさらに柔軟な社会になってるので、何かしら稼ぐ方法もあるし。長期的な目線で考えていけばと。

あと私は計画を私も緻密に考える方なので。本当に心配だったら一ヶ月ごとに考えてみたらいいですか?私はそこまではやってないですけど。

—–すごいなあ。私計画性ない人間だからなあ。

藤基

でも計画してても多分その通りにいかない。

—–そうなの。コロナもあったし。

藤基

そう。全然計画通りじゃないです。でも計画をいったん立てると安心感はありますね。自信になりますね。

でも学費ももう正直何百万とかかかってるんですけど。でもよくよく考えると通年働けば絶対ペイできますよね?なので、別に五年十年やろうと思えば完全にペイっていう。儲けが出る。資格を生かしたり、研修を活かしたり、そう考えると。

—–逆に言えば、もったいないのは、途中でやめちゃうことだよね。

よく私のキャリコンの資格とかもね。維持費とかも高いからやっぱり取ったはいいけど、仕事であまり使えないとやめちゃうみたいな。

藤基

そうそうです。そうです。私も音楽療法士で更新五年更新で毎回学会出たりとかお金かかるんで。でも働いてたら全然そういうお金よりも稼げる。仕事なので何より面白いですし、興味深いし。

—–そうなんですよね。やりたいことをやって生きていけるっていうね。

じゃあそういうのも計画も立てたのと、やっぱりやりたいという気持ちでエイって踏み出す。まあ、できたっていうことですかね。

藤基

そうですね。20代で私、転職何回もしてるんで。それをずっと繰り返すのもどうかなっていう。やりたいことがあるなら、本当にちょっと一回やってみて。本当にダメになったらまた戻ればいいという。

—–転職を繰り返すと悪いことではないんだけど、これ読んでる人たちのお客さんとかでもやっぱ転職を繰り返している人は、何かしらの理由で繰り返す

藤基

私も転職多いんです。1社目も1年半で辞めて。2社目は8ヶ月で辞めて。三社目は1年半で。それも一年半で辞めて、学校に。

—–結構短いですよね(笑)

藤基

でも音楽療法って1年半以上もやってるので、もう3年目

—– そう考えると私もそうなんだけど、会社員で一番長かった会社の期間より、フリーランスになった今の方が長くなってるんですよね。フリーランスのような働き方とか。あと起業して社長になるみたいな。そういう方が合ってる人っていうのは明らかにいますよね。

藤基

そう。私も英語を諦めたくなかった。英語も使いたいし、でも音楽療法もやってみたいな感じだったので。二足の草鞋みたいな感じで。

今も本当英語の講師やってる場所では英語の先生として行ってるので。そこで音楽療法やっるっていうと。この人何言ってるのっていうふうに思われる。全然イメージつかないみたいな感じだし。

—–そうですよ。不思議ですよね。

藤基

でも英語と音楽を掛け算もできるので。英語の歌もあるし。

—–ちょっと前から言われてるレルキャリアなんですよね。いろんな自分の持ってるものを組み合わせてね。一個に限定せず、自分の強みを活かしてやっていくっていう働き方は、フリーランスの方が。ま、今は企業も副業解禁は進んでいますがまだまだですしね。

藤基

前からちょっとわかってはいたけど、でもなかなか踏み切るのは難しかった。

—–ああ、そうよね。私もそうだけど、普通に一般の企業に就職して毎月決まった給料が入ってくるっていうところから飛び出すっていうのは、やっぱり勇気はいると思うので。

藤基

ボーナスもなくなりますからね。

—–社会保険や年金も自分で払っていかなきゃいけないっていう。

藤基

でも本当にやりたいことがあるなら、なんかやっぱもったいないなぁと思うので。無理をせず。できる方法が皆さんそれぞれあるのかなと。私も。でも一人の力ではここまでできてなくてすごい助けて。丸井先生も含めて。
今年はおかげさまでやっと自分のサービスの形ができてきました。

藤基さんの音楽セラピーを受けたいと思ったら・・・

—–例えば、もし藤基さんの音楽セラピーを受けたいって思った時にはまずホームページからお問い合わせ?

藤基

そうですね。ホームページからで。初回はお試しの音楽セラピーをやります

ちょっとあまり世の中にないサービス内容っていうのと、あとは私とご相談者さんの相性とかもありますし。

—-ああ。確かに。

藤基

まずはお試し音楽セラピーを。これは90分9,000円です。

—–安いよね。90分で9,000円。

藤基

曲も作ります。

—–基本はオンライン?

藤基

そうですね、今はオンラインです。

—–打ち合わせをして、日時とかを決める感じ?土日なんかもでるのかな?

藤基

働いてる方を中心にやってるので、土日でも夜でもオンラインなんでできますよね。お問合せフォームに時間書くところもあったりとか、好きな曲などを書く欄があります。

あと、「こういう悩みがある」とか何かモヤモヤするとか「会社でよく怒っちゃう」とかね。そういうの書いていただければ。

予約日までに時間があれば事前アンケートがあるので、セッション当日はそれに基づいてお話を聞いていったり、好みの音楽はどんな感じか実際ピアノとかで音を聴いてもらったりして。
結構話していくと、いろいろ派生していくことも多いんですけどそういうのも全然OKなので。

—–じゃああんまり考えがまとまってなくても大丈夫なのね。

藤基

たまに言葉にしづらいようなときがあったら、イメージとかカラーパレットとかも使ってやります。どっちかっていうと今赤より青の感じの方が近いとか。

—–おお、楽しそう。

藤基

先にピアノを使っちゃって、どっちの和音が近いですか?とか。

—–これは面白い。私の仕事と似てるんだけど、アプローチが違いますね。

藤基

別に正解はないんですよね。人によって同じ和音を聞いてもらっても全然真逆のこと言う方もいらっしゃるので。

—–で、そうこうしながらその人の状態に合った。まあ、音楽が出来上がって即興で出来上がっていくのね。

藤基

そうですね。今の自分の状況をまず音楽にまずしてみましょうっていう感じかな。だいたいインスタにあげてるのは今一分ぐらいなんです。

—–録音したものももらえたりするの?

藤基

そうですね、もし録音できそうだったら録音しますし、音源データを後で撮り直したりして、お渡しできます

——おー。じゃあ、その今の私の気持ちを表したやつを即興で弾いてくれたやつが、後でデータで自分でも聞き直したりするんですね。

藤基

それは後々、ちょっと疲れたら、音楽をもう1回聴いたりして振り返る事ができますね。

そうですね。こんな状況だったんだなぁ。もう翌日聞いたら全くもしかしたら なんか違うあくまで即興は本当にその場の雰囲気なんで。よくジャズジャズの即興もそうですよね。その場のものを生物なので。

—–その変化した自分の心境っていうかねに気づくこともありそうですよね。

藤基

音楽データと一応セラピーシートで内容をシートにまとめて。A4サイズなんですけど。

—-セラピーシートももらえるんだ!それはいいですね!で熱い。

それでまずお試しっていうところだと90分で9,000円

普段過ごしたことのない素敵な90分になりそうですよね。

お試し音楽セラピー 90分9,000円

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土日平日夜可

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藤基

そうですね。作曲のサービスって他にもあると思うんですが、音楽セラピーはご相談者さんを聞いて。次もっと音あげてみますか?とか音伸ばしますかとか。こういうのが好きとか嫌とか。

—–それも自身の気づきになりそうですよね。

まずはお試しでやって。良かったなと思ったら、定期的にやるっていうのがやっぱ理想なのかしら?1回でも楽しかった、癒され経ってなると思うんだけど、こういうセラピー的なものだったり、私のコーチングもそうなんだけど、定期的持続するとより効果は出るんですよね。

藤基

そうです。本当は予防が大事なので。波をできるだけ小さく。不安な状況にならない。自分の心の持ちようっていうかあり方が見つけられると。

—–またなんかしんどくなったら疲れたら来ますっていうのもありなんだけど、下がる前に、例えば毎月とかやってれば、ちょっと下がり気味の段階で予防になりますよね。

藤基

駆け込み寺みたいに使っていただいてもいいんですけど、もう今がつらい。どうにか。

—–なんかスポーツジムでさ、太ったからやばいって言って焦って「3キロ太った」って言って行くのと、ちゃんと毎週とか定期的に行って太らないようにキープしてるのとっていうの違いですよね?

藤基

本来は。でももう気分落ち込んだときでもいいので。まあ、ご本人の使いやすいように使ってもらいたいです。例えば四半期で区切って季節の変わり目とかもいいと思います。「うちの会社。ここ決算なんで次ここ忙しいからその前か後にとか」

—–私のキャリアコーチングもそんな感じなんですよね。ちょっと大きな会議終わった後に話聞いてほしいとか、半年ごとに自分の今までのこの成果をまとめて話したい。

藤基

そうですね。定期的にやるとセラピーシートももちろんお渡しするんですけど。比較した違いとかも継続して受けている方には書いてます。だいぶ変わったりします。別に良い悪いはないですよね。変化をどう考えるかはちょっとご相談し合います。

—–その他に何かちょっと音楽セラピーにご興味ある方、何か伝えたいこととかありますか?

藤基

そうですね。自分が弾ける方とか歌いたい方もぜひ。ご希望にあわせて柔軟に対応できるのが、こういうサービスのいいところかな。

メッセージ

—–最初の話戻るけど、やっぱり本当に最初は私の方のね。転職の家庭教師でお問合せをいただいて、転職きっかけでご相談にいきていただいて。

藤基

転職する気満々でした。

—–そこから本当にしたいことは違う。転職で解決することじゃないんじゃないかっていう。そこからパンドラの箱が開いて。 学校に通ってきちんと勉強して資格を取って。でフリーランスっていうね。生き方、働き方っていうのもね。模索しながら確立していって。でま、音楽やりたかった。音楽と、あともともと得意な英語とかそういったものをミックスして、フリーランス。そして今やってるっていうね。そういうところだと思ですけれども、なんか?今、多分私のサイト見てると同じように転職しようからどうしようかなとかやりたいことあるんだけど、踏み出せないとか悩んでいる方に、メッセージとかあればお願いよ致します。

藤基

丸井先生のサービスを探している人っていうのは、行き着いた人っていうのは

結構真剣に人生について考えている人が多いと思うんです。

すごい。今の自分でいいのかとか。結構頑張ってる人も多いと思うので、

なんかでも頑張りすぎずに。いい道が見つかるといいなと思うので、

やっぱりプロの人に相談するといろいろ道が開けてくると思うから、

丸井さんに相談して、使えるサービスをどんどん使って。

—–ありがとうございます(笑)

藤基

少しでもやっぱり今の状況を変えたいとか、ちょっとなんか今うまくいってないからどうにかしたいんだよなぁという気持ちがあれば、少しだけ動いてみると変わるかもしれませんので。

—–変な話、私の転職の家庭教師と藤基さんの音楽セラピーどっちを利用してもいいと思うんですよ。それを違うアプローチで、音楽というアプローチで、自分のまず頭や気持ちを整理していくっていうのとね。

藤基

丸井先生の本当に仕事に特化しているので。とてもいいアドバイスを受けられると思うので。もうおかげさまでここまで来てますんで。

—–転職のサポートだけではなくて、藤基さんみたいな人もいるんだよっていう。

転職するか今の会社で今のままかという2択じゃなくって、第3の選択があるので。

そういう事例をお伝えしたくて、今回はこのような対談形式のインタビューにご協力いただきました。

藤基 里栄さんのサイトご紹介

音楽セラピー心の相談室 公式サイト

Instagram

今回はお客様の声番外編で、
音楽療法士としてフリーランスで活躍している藤基 里栄さんとの対談でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。