こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
今回は20代後半、主に27歳、28歳位の女性に訪れるモヤモヤについてのお話です。
漠然とした不安。何か動き出さなきゃ、変わらなきゃという焦り。でもどうしたらいいかわからない・・・
そんな事ありませんか?
当然どの年代だって、男性や様々なジェンダーの方だって同じようにモヤモヤすることはあると思います。
この記事はたまたまある時、20代後半の女性からこのような相談が続いたことから、20代後半の女性にフォーカスして、なぜモヤモヤするんだろう?という検証と、対処法などを紹介させて頂きます。
実は以前のブログ(システムエラーで消えてしまった・・・)でこのテーマについて書いた所、アクセスが通常の100倍になりました。共感のお声が大変多く、中には「まさに28歳 女性 モヤモヤ で検索したたどり着きました!」というお声を頂き、書いた私自身がびっくりしたほどでした。
それだけ多くの方に共感頂けたお話なので、改めて書かせて頂きました。多くの悩める女性に読んでいただければ嬉しいです。
28歳女性から似たようなご相談が多かった
まだ私が会社員として社会人向けのITスクールでキャリアカウンセラーをしていた時です。たまたま同じような相談が相次ぎました。全員女性。年齢は28歳前後の方がほとんどでした。
「なんかわかないけど漠然とした不安なんです・・・」
「何か動き出さなきゃ、変わらなきゃと気持ちは焦るのですが、何していいかわからない」
「転職したいんですが、どんな会社に転職していいかわからない」
「なんかモヤモヤする・・・」
といったなんとなくふんわりとした漠然としたご相談でした。
状況は様々です。
会社に不満がある方、特にないけど物足りない方、彼氏がいて結婚などを具体的に考えている方、彼氏はいるけれど結婚など具体的な事はまだ話が出ていない方、彼氏がいない方、結婚や恋愛に今は興味がない方。
状況は様々でも皆同じように漠然とした不安をお持ちでモヤモヤしていました。
自分の28歳を振り返ってみた
なぜ同じような年代の女性から、同じような漠然とした不安におそわれてモヤモヤしているというご相談をいただくのか。自分自身の28歳の頃を振り返ってみた所、まさに同じようにモヤモヤして、やみくもに動き出していました。
このブログがまさに28歳の頃なんです。
状況はどうだったかというと、最初の会社に入社して数年が経ち、お付き合いしている方もいた為、結婚や出産も考えるようになりました。長年ほったらかしていた生理不順もこのままではいけないと婦人科に通うようになりました。
仕事は夜遅く、残業が多く不規則なので、婦人科系によくありませんし、出産してからも働くイメージは湧きませんでした。
若い人が多いベンチャー企業だったので、女性が多いにもかかわらず、出産後も働いていて活躍しているロールモデルがありませんでした。
会社では成績を上げてそれなりに評価はされていたものの、休まず出勤していた方が成績が上がり評価される世界。若くて元気な男性がどんどん追い上げてきました。これ以上体力勝負になっていき、年齢が上がっていくと耐えられないし、勝負できないと不安になりました。
仕事内容としても、キャリアの相談はあるものの、メインは営業職。キャリアや転職サポートメインの仕事や人材業界に憧れていました。
更にいつかは取りたいと思っていた運転免許も取るなら20代のうちかなと思っていました。(結局取ったものの乗る機会がなくペーパードライバーで今は完全に身分証明としての役割しかはたしていませんが・・・)
そしてたった数年ではありすが、働き詰めできたので「ちょっとゆっくり休みたいな」と思って、次の職を決めず、一旦退職しました。
その後のどうなったかというのが先程も紹介したこちらのブログです。
なぜ28歳の女性には同じモヤモヤが多く発生するのか
ご相談頂いたお客様の事例や自分の経験を元に、私なりにモヤモヤの原因について考えてみました。
やってくる30歳の壁と30代への恐怖
25歳の壁、30歳の壁、35歳の壁、40歳の壁・・・
5年ごとにある見えない壁が潜在的に存在しています。いや、転職や婚活、妊活市場では潜在的ではなく、確かに存在しています。
その中でも最初にくる最大の壁、30歳の壁。
20代も後半になると意識せざるを得なくなる人が多いでしょう。
実際に「30代になるから何なんだ!」という感じもしますが、超えた後に訪れる30代はどんな事がおこるのか。。。恐怖ですよね。
昔流行ったドラマ「29歳のクリスマス」(わからない若い方はググってくださいね)を見ていた10代のころは「あー、29歳って崖っぷちで大変なんだなあ」なんて遠い未来のように見ていましたが、時はあっという間に経ち20代後半。
この系統のアラサー・アラフォー女性にフォーカスしたテレビドラマに出てくる人のように、仕事でバリバリ活躍しているわけでも、大恋愛をしているわけでもなく、ただのなんでもない自分に迫ってくる30代の壁。
何に焦っているのかよくわからなくても焦りますよね。
新卒から数年働きづめで疲れたな、やりつくしたなという時期
4大卒だと5年目、短大・専門卒だと7年目、高卒だと9年目。
社会に出始めの1~2年は覚える事も多く、よくも悪くもそれはそれは長く感じます。そこを耐えてある程度仕事にも慣れてきた。数十年も同じ会社で働いているお父さん世代からは笑われるかもしれないけれど、働きづめで長期休暇も取れず、海外旅行にもあまり行けずちょっと息切れしてくる方もいるのではないでしょうか。
ちょっとゆっくりしたいな・・・
仕事も慣れてやり切った感があり、そろそろ新しい事に挑戦し、次のステップに上がりたいと考える方も。
逆に入社当時から「仕事あわない、つまらない」「この会社に長くいるイメージがわかない」「でもまずは3年というから続けてきて、そのままここまできちゃった」
こんな方も多いと思います。
焦るけどまだ間に合う!それが28歳
私は若い頃から漠然と「29歳になったら30歳が目の前となり、焦るんだろうな・・・」と思っていました。なので、私自身のモヤモヤが29歳に訪れていれば「あ、29歳だからだな」と例のドラマなんかを思い出し、原因に気づく事ができ、覚悟もできていたかもしれません。
ところがそれはふいに27歳~28歳位で訪れてしまう。
怖いですよね。
では、なぜ27歳~28歳位なのか。
それは、何か始めるには、まだ間に合う年齢だからではないでしょうか。
- 転職の場合には、自己分析から書類作成、面接などの一連の活動から内定までと数か月はかかります。色々迷って1年かかってもまだ29歳。
- 転職やキャリアアップの為に、何か資格を取るなど勉強や学校に通うのも、1年勉強してもまだ29歳。
- 婚活は今から初めれば「20代のうちに結婚」「35歳までに〇人出産」といった漠然とした目標にも間に合うかも!
- 育児と両立して働ける環境への転職を考えた際は、転職してすぐ産休というのは気まずいし、自身も仕事や人間関係が出来上がっていない中の長期休みは不安。でも今転職して2~3年働いてから妊娠しても、いわゆる高齢出産の年齢に間に合う、なんなら2人目の出産も間に合う!
- 結婚や出産をしたら、なかなか自由は聞かなくなる。前から憧れていた留学や世界一周旅行、時間がかかる勉強や資格取得などお金と時間が自由になる今のうちに達成しておきたい。
- 結婚や出産は特に考えていない。だからこそ、このままのキャリアでよいのだろうか。20代のうちにもっと良い会社に転職して、更なるキャリアを確率したい。
- 副業や起業も一般的になってきたけど、今の会社は副業禁止。OKな会社に転職をして、何かしらの準備をはじめたい。
いかがでしょう。どれか1つにでも当てはまりましたか?
そう、これらの何かをはじめる時にぎりぎり間に合う年齢なのです。だからこそ「今動かなきゃ」「何かしなきゃ」という衝動にかられモヤモヤするのではないでしょうか。
仕事もプライベートも見えない未来
仮に自分の中で確固たるキャリアビジョンがあっても、または会社に用意されていても「結婚するorしない」「子供ができる(もつ)orできない(もたない)」「子供が何人できるか」「子供の健康状態」「自身または配偶者の転勤」「子供の受験」「親の介護」「離婚」といったライフイベントによって、女性は大きく左右されて影響を受けます。勿論、今は男性も育休を取得することが普及してきました。働くのも育児も介護も男女関係なく協力して行っていくものです。とはいえ、出産は女性しかできません。その他のライフイベントもまだまだ女性の方が家族に合わせて行かざる得ない場面が多いのが実際の所。
そんなことを「私はしっかり考えているのに彼は何も考えていない(ように見える)!」という憤り。
専業主婦志望の女性も、相手の収入のみで生活できる位の稼ぎがある方と結婚できるかで、プランが変わってきますよね。そんなお相手であっても急に仕事がなくなるかもしれないですし、離婚してシングルマザーになる可能性だってあります。
会社だって小さい会社やベンチャーも合わせると10年以内に8割以上の企業が倒産しているという数字もあります。大企業にいても買収されたり、早期退職を迫られたり・・・
ああ・・・私自身が書いていたら不安だらけで嫌になってきました!!
27~28歳頃にそんな不安にかられて焦った私ですが、ライフイベントが何もおこらず今に至ります。いいか悪いかわかりませんが、こんな未来になる人もいるでしょう。
本当に未来は見えません。だからこそ、不安であり、今何をすべきなのか、何かすべきではないのかと焦ってしまうのではないでしょうか。
人生の先輩から伝えたい事
焦らなくていいんだよ
まずはこの記事を見て「自分だけじゃないんだ」「だからモヤモヤしていたんだ」「自分も書いてある例にこれに当てはまる!」と思って少し安心してもらえたらなと思います。
でも・・・自分だけじゃないとわかった所で、モヤモヤや将来への不安は解決したわけではないじゃない!どうしたらいいの!!という気持ちにもなるでしょう。
でもですね、焦って準備もなしに動き出してしまったり、動かなくていい動きをしてしまうと、先程から紹介しているこのブログの私みたいな失敗に繋がってしまいます。
まずは、一旦冷静になって自分を俯瞰して客観視してみてください。そして後に紹介する対処法で合いそうなやり方を進めてみてください。
心配の9割はおこらないといいますからね!
30代になると心に余裕ができる
「30代になれば心に余裕ができるよ」「色々見方が変わるよ。心配しなくても大丈夫」「30代は楽しいよ」と私も若い頃年上の方から散々言われてきました。いやいや・・・おばさんにそう言われてもね・・・不安しかないよねなんて思っていました。(口が悪くてすみません)
実際に30代になって気づいたのは「力や手の抜き方が上手になる」という事。20代よりも肩の力が抜けて、心に余裕ができたような気がします。
10代のころアルバイト先のお客様でいらした女性社長に「20代は体で稼げ!30代以降は頭で稼げ!」と言われた事を思い出しました。
そう、年々体力は落ちますからね。(切実に実感)
だからこそ、力や手を上手に抜いても、同じかそれ以上の成果が出せるようになっていないといけないのです。そして、自然にそうなっていました。
だから30代ってもう終わっているとか、地獄のような恐怖にさいなまれている若い方も多いと思いますが、安心してほしいです。30代になって気持ちが楽になったように思います。
20代の、右も左もわからず常に糸を張り詰めたように、ぎりぎりの状態のまま突っ走ってきたよりも、楽になりました。逆にあの頃にはもう戻りたくないかもと思う事もしばしば。(若さ的には20代に戻りたいですけど・・・)
だから、見えない恐怖にそこまで怯えないでいいですよって言いたいです。
30代になったら気持ちが楽になるかも!仕事がうまくこなせるようになるかも!今はおばさんの戯言だと思っていてもいいです。「あ、これが丸井がブログで言っていた事か!」って数年後実感することを楽しみにしていただけたらなと思います。
対処方法
モヤモヤを書き出す
まずは今モヤモヤしている事を、紙に書き出してみましょう。箇条書きでも、マインドマップが描ける方は見にマインドマップで発散させましょう。
思っている事、不安な事をがーっと書くと、それだけですっきりします。
そして書いた事を俯瞰して見る事ができる為、頭の中を整理する事ができます。
プライベートは冷静に判断 話し合うべき事は話し合う
例えば、彼やパートナーは結婚や将来をどう考えているのかな?とかお相手あっての事は、タイミングがあえばしっかりと話し合ってみましょう。自分の考えや不安な事、考えているプランなどを伝えてみると進展することもあります。お相手のタイミングや状況もありますから、話すタイミングが今であるかどうかは見計らってくださいね。先々の将来を心配したり悲観しすぎてしまい、今の大切な関係を壊してしまうという事は避けたい所です。
逆にそこで結婚や将来を考えられる相手ではないという事がハッキリとする結果になることも。目の当たりにする事は残念であり、怖い事ではありますが、結婚や出産を考えている方は、早い方が次に動けます。私がみてきた所、結婚や出産の優先順位が高く、効率よく婚活をしている人はこの見限る判断が実に鮮やかで早いです。
いずれにしてもモヤモヤと一人で悩んでいるよりは、話して相談して良い方向に進むことがベストだと思います。
計画的に動く
書き出したり、話し合ったりして、俯瞰して見た上で、転職なり資格取得なり何かアクションを起こす場合には、計画的に動きましょう。
私の失敗した話のブログのようにいきなり会社を辞めたり、闇雲に動くのはお薦めできません。
- 自己分析をしっかりとして、自分と現状と希望を把握する
- 方向性を決めて計画を立てる
- 情報をきちんと調べる
という手順を意識して計画的に動いていきましょう。
無理に目標やプランを立てず目の前の事を一生懸命こなしていく
自己分析をしても、未来を考えても、方向性ややりたい事が決まらない!彼の状況など、自分だけではどうにもならない事があって決められない!という方もいるでしょう。
実はキャリアの理論の中に「計画的偶発性理論」というものがあります。
簡単に説明すると「個人のキャリアの8割は予期せぬ偶然でできているよ!」という事です。
以前キャリアコンサルタントの仲間数人で食事をした時にこの理論の話になり、全会一致で「数あるキャリア理論の中でこの計画的偶発性理論が一番納得感があるよね!」という話になり、笑ってしまいました。
え?キャリアプランを立てる事が大切なんじゃないの?そういった計画を立てなさい!立てる手伝いをしますよ!というがキャリアコンサルタントじゃないの?と思うかもしれませんが、実際様々な相談を受け支援をしてきたベテランキャリアコンサルタント達の意見はこんな感じでした。
自分の事を思い返しても、偶然の連続でここまできたなと思う事は多々あります。
中には仕事も出世も結婚も家を立てる時期も出産も、全てきちんと計画を立てて、その通りに実行してきた人もいます。
だからといって必ずしも誰もが「計画や目標をしっかり立てて、その通りに行動しなければいけない」という事ではないと思います。
とはいえ、ただ何も考えずにのほほんとしていればいいという事でもありません。この「計画的偶発性理論」には深い意味や要素があるので、また別の機会にブログに書きたいと思います。
一つ言える事は、目の前の事に一生懸命取り組んでいると、その先が見えてきたり、予期せぬ次の展開やチャンスがくる事がありますよ!という事です。「キャリアプランを立てなきゃ、立てられない」とモヤモヤ悩んでいる時間があったら、目の前の事に一生懸命取り組んでいくことも一つの方法です。
まとめ
28歳女性のモヤモヤについてまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか。
・モヤモヤの理由を知って冷静になる
・皆そうなんだと理解する
・書き出すなど自分の気持ちを整理する
・動く場合には計画的に
・計画や目標やキャリアプランは無理に立てなくてもいい
・焦って動き出したり、悩みすぎて疲れすぎない
・30代になってみると案外悪くないですよ!
モヤモヤについては書き出すだけでなく、人に話して言葉にすると更に整理しやすくなります。
現在無料プレゼントしている「転職軸発見シート」を書いていくだけでもかなり整理できると思います!ぜひご活用ください。
転職の家庭教師では、転職をすると決まっていなくても、モヤモヤすることをお伺いし、一緒に紐解いていき、自己分析を深めたり、今後やるべきことを一緒に考えたりアドバイスをする事も可能です。
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