こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
先日、某大手保険会社様の中間管理職の方向けに「相手の心を開く傾聴とコーチングと質問力」講座をオンラインで開催させて頂きました。
チームや部下の面談での活用がメインですが、ご家庭や子育てにも使って頂けるようなるべく身近な例を多く入れた内容にさせて頂きました。
私はキャリアコンサルタント(国家資格)の他に銀座コーチングスクールGCSプロフェッショナルコーチというコーチングの資格も所持しており、通常相談内でもコーチングを取り入れ、本音をや可能性を引き出すことに尽力しています。
「社内面談にコーチングを取り入れたい」というご相談は急増
「社内で社員や部下への面談にコーチングを取り入れたい」というご相談を企業様や、部下を持つ個人の方、人事職の方からよく頂きます。
転職の家庭教師の卒業生の方には人事・採用として活躍されている方も多く、転職後フォローアップコーチングで社員への面談のやり方やコーチングのと入れ方のご相談を多く頂きます。
思い返せば私も会社員の時、面談をされる側、部下にする側両方経験しましたが、忙しい中お互い時間を取ってやらなければならず、やらされ感やっつけ感満載でしたね(笑)
質問内容も会社で用意した報告シートに沿ったもので現実と合っていないもの、現場にいると本日はそこじゃないよなっていう内容も多く報告の為の面談になっていたような気がします。(元の上司がこれを読んでいたらどうしよう・・・)
面談される側も評価される場、ボーナスや査定、出世に関わってくる緊張の場となっている事も多いと思います。実際そういう場として行っているのならそれはそれでよいでしょう。
今回の大手保険会社様では、評価をする場ではなく、面談を実施する事で、社員が自ら考え活き活きと働き、結果を出せるようにしたい。その為にはただ話すだけの面談ではなく、コーチングなど何か質問やテクニックを取り入れてはどうか?と考え、ご依頼いただきました。
そもそもコーチングとは?
コーチングと聞いてどんなことを連想しますか?
「コーチングという言葉は聞いた事がある」「なんか良さそうだよね」「質問をする事で、相手が自ら動くようになるんでしょ?」こんなイメージを持たれているという事をよく耳にします。どれも間違いではないのですが、正しく理解していない方が多い為、詳細な説明と、実際にロープレを行い体験していただきました。
コーチングについてはこちらでも解説しておりますのでご覧ください。
社内面談をやる意味を理解し、伝えていますか?
よくよくお話をお伺いしますと、コーチングのテクニック以前に、面談をする側が面談のやる意味を理解していなかったり、理解していても意味を正しく対象者に伝えなないまま実施していたり・・・。
そもそも面談の目的や意味の定義づけが社内でもちゃんとできていないというケースが多くあります。
これは以前私が沢山の企業で担当させて頂いたセルフ・キャリドック制度でも同じ事が言えます。
今お読みいただいている方で、面談担当者・面談をするよう指示する人事や研修担当のお立場の方がいらしたら質問です。
- 安心して話ができる静かに話せる落ち着いた場所と環境を用意していますか?
- 面談前に守秘義務(聞いた話を誰にどこまで伝える)の範囲の説明はしていますか?
- 面談の目的を伝えていますか?
- この面談では評価はありますか?ありませんか?あるとしたらどんな評価ですか?
- あなた自身が上記を理解していますか?
このあたりの準備ができておらず「さあ話しましょう!」と言っても意味のない面談になってしまいます。
通常のコーチングと社内面談の違い
先日実施した講座では、今まで述べたような事から根本的に考えて頂くと共に、一般的なコーチングと社内面談の違いについてもお伝えいたしました。
そこからコーチングやカウンセリング・キャリアコンサルティングでお共通する原点「関係構築の重要性」をしっかりとお伝えした所ではじめて、質問力についてのお話をさせて頂きました。
一番危険なのはコーチング=質問力という事で、環境準備や事前説明、関係構築ができていないのに、テクニックで質問だけしてしまう事なので、注意事項とあわせてしっかりとお伝えさせて頂きました。
また、その会社に合わせた質問事例もご紹介させていただきました。
今回の企業研修での実施方法
今回は企業様のご要望とご都合で、オンライン、90分という短い時間で基礎から使えるテクニックまでを伝えなければなりません。
50名以上参加されるため、相互やり取りもできない為、聞いているだけでこちらの一方通行のみにならないよう、紙に書いて考えるワークや挙手ボタンを使う、こちらが質問した内容に自分事として考え脳内で答えていただくなど、ワークをなるべく多く入れました。
より、実感していただく為に担当社員の方に部下役になっていただき、丸井が上司役として勘違い&威圧的な上司の面談(before)とコーチングを取り入れ寄り添った面談(after)を再現させて頂きました。
勘違い&威圧的な上司も迫真の演技で再現する丸井です(笑)
部下役の方が自然な笑顔に!
するとafterの方で部下役の方がものすごい笑顔になったんです!マスクをされていましたが、それでも目がニコってやわらかくなった瞬間がわかりました。
終了後に「迫真の演技ありがとうございました!」とお礼のメールをした所「上司の質問によってこんなにも気持ちや答え方が変わるのかと身をもって実感させていただきました」とのお言葉を頂きました。演技じゃなく自然に出た笑顔でした。
上司の声掛け方、質問力って本当に大切ですね!コーチングの力は偉大です。
みんなが活き活きと働き活躍する社会
私は転職の家庭教師として転職のサポートをさせて頂いています。でも誰もが転職をすればいいわけではありません。キャリアアップならともかくマイナスな理由での転職はないにこした事ありません。
一人ひとりが自分の得意や好きを活かして、活き活きと働き、会社に利益をもたらす事が理想だと思います。
厚労省の調べによると本音の転職・退職理由第1位は「人間関係」という調査結果があります。
上司のマネジメントや面談、部下の育成、日々の声かけひとつひとつが大切であり不幸な退職や転職を防ぐことにも繋がると思います。
コーチングを取り入れた企業研修・個人セッション
企業研修として、このようにコーチングを取り入れた研修も実施しております。対面でワーク満載、オンライン、所要時間などもご希望にあわせて開催させて頂きます。地方出張も可能です。お気軽にお問合せフォームよりお問合せください。
また、部下をもつ方、人事の方からの個人的な相談も承っております。こちらはお試しキャリア相談からお問合せください。
コーチングで多くの方が楽しく活き活き働ける会社が増えるといいなと心から願っております。
丸井による個人の方へのコーチングセッションについてはこちらをご覧ください。
より多くの方にコーチングの素晴らしさが伝わり、ご活用頂けるとうれしいです。
最後までお読み頂きありがとうございました。
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