こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。
面接って「喋らなきゃ」「うまく話さなきゃ」って思っていませんか?
「私、話すの苦手だから、面接苦手」と思って自信がない方も多いと思います。
逆に普段お話が上手で「私面接得意!」という自負がある方は、案外話すぎているかも。
「アピールしなきゃ!!」と無理に話し過ぎてしまったり、気合が入ったPRをして話しまくってしまうことありませんか?
実はこれ逆効果になってしまう事があります。
「喋りすぎてしまった・・・」「話しすぎてしまったかも・・・」という事に気づいている方はまだ良いのですが、「毎回良い感じで話せているのになぜか受からない」という方もいるかと思います。
私は普段は転職の家庭教師として転職活動中の方への面接対策やロープレをしていますが、お仕事で企業の面接官を担当することがあります。
面接官側をやって改めて感じた事、企業の担当や代表の正直な意見や裏側も目の当たりにしているので、リアルにお伝えしていきます。
面接官の本音
面接で長く喋られすぎている時の面接官の本音をお伝えしますね。
いつまで喋るのなあ・・・
他に聞きたい事があるんだけどな・・・ま、いいか・・・
となってしまい、話している内容も頭に入ってこなくなってしまいます。
更にはその空気感を読まずに話し続けていると
この人まわりが見えないタイプかな
自分のことばかりなのかな
一緒に仕事していてもこの調子なのだろうか・・・
なんて思われてしまいます。逆効果ですよね。
そして話せば話す程「ボロ」が出ちゃいます。
余計な事まで話してしまうリスクが高くなりますからね。
先日も面接を担当した際、PRをするがあまりに、喋りすぎの方がいました。
私はそこの会社の社長と一緒に面接を担当していたのですが、面接終了後
あの人すごい喋ってるからさー。いつ終わるのかなあとしか考えられなかった
とおっしゃっていました。当然この方は不採用となりました。
喋りすぎによる逆効果
面接で喋りすぎ、話しすぎの方の印象や逆効果になってしまう点をまとめてみます。
- 面接官が知りたい事が聞けなかった
- 何を伝えたいのかわからない
- コミュニケーション能力がない
- 空気が読めない
- 質問の答えになっていない
- 自分の事ばかりの性格なのかな
- 必死な印象
- 話せば話すほどボロが出て余計な事まで話してしまう
一生懸命話しているのにこのような印象を持たれては残念ですよね。
合コンや婚活の場に例えてみましょう
少し話はそれますが、面接以外の場面に例えてみましょう。
合コンや婚活の場です。
一生懸命話そう、話そうとして自分の事ばかり話している人いませんか?
特に男性に多いです。女性がポカーンとしているパターンですね。
喋り続けていくとこんな結果に・・・
とても話が盛り上がって素敵な方だった。また会いたい♪
私の話も聞いてほしかった。一方的に話していてあいづちをうつのに疲れた・・・
(※当然男女逆の場合もあります)
一生懸命PRしよう、話を盛り上げようとした結果だと思います。でも逆効果という悲しい結果になることも・・・。
面接の場に置き換えてみると
話が盛り上がった!いっぱいPRできた!
一方的に自分の話ばかりしていた
なぜ喋りすぎてしまうのか?
喋りすぎ、話しすぎの原因を考えてみましょう。
「喋らなきゃ」「うまく話さなきゃ」の呪縛
自分は話すのが苦手だと思っている人こそ、一所懸命に話そうとします。その努力は素晴らしいのですが、ただ話せばいいというわけではなりません。余計な事や質問の答えになっていない事を話しすぎてしまう危険があります。「喋らなきゃ」「うまく話さなきゃ」という呪縛に捕らわれすぎていませんか?
思いが強すぎてアピールをしすぎてしまう
入りたい会社への思い、自己PRしたいという思い。とっても大切な事ではありますが熱量が高すぎて空回りしてしまう場合も。企業研究で調べた事、自分の強みなど伝えたい事がありすぎて、つい話す量が多くなってしまいます。
知っているアピール、自分すごいアピールばかりされても・・って思うこと、実生活でもありますよね?
話す内容がまとまっていない
伝えたい事はあるが内容がまとまっていない・・・、話す内容が浮かばない・・・
それなのに「何か話さなければ」ととりあえず話し初めてしまう。
そうすると話にまとまりがなくなり、何を伝えたいのかわからなくなってしまいます。おのずと話す時間も長くなってしまいます。話しているうちに、自分自身も何を伝えたいのかわからなくなってしまう場合も。相手に伝わる話し方、話す順番、何を一番伝えたいかなど普段から意識する必要があります。
緊張しすぎてしまう
話す事が苦手な人に限らず面接は緊張しますよね。人生がかかっていますし、あれこれ聞かれます。何より他人から評価をされている場面というのは緊張してしまうものです。だからといって黙ってしまっては大変、沈黙して嫌な空気が流れたらどうしよう、何かPRしなきゃと思えば思うほど、余計な事を話してしまう場ことに。
話すことに自信がある、緊張しないという過度な自信
今までの例とは逆にタイプです。話すのが得意、緊張しないタイプだ!PR内容や自分の経歴に自信がある方も注意が必要です。自信がある事は素晴らしいのですが、過度になりすぎると、自分アピールが強すぎてしまいます。どんなに実力があったり経歴が良くても「一緒に働きたい」と思ってもらえないと意味がありません。コミュニケーション力を面接官は見ています。
面接ではどうしたらいいの?
大切なのは〇〇力!
大切なのは・・・
「相手の話を聴く力!」
面接は面接官が話したり説明したりする時間が意外に多くあります。
しっかり目を見てうなずき、興味があるという態度でしっかりと聴きましょう。
そして質問された事に、端的に的確に答えましょう。
面接の場以外でも「傾聴力」は有効です。私達キャリアコンサルタントやカウンセラー、コーチングにとどまらず、営業、部下との面談など多くの場でも「傾聴力」や「話を聴く力・態度」はとても重要となります。
「話を聴いてくれる人=話しやすくていい人」となりやすいのです!
会社の上の方、特に中小企業やベンチャーの社長さんは話したい人が多いですからね!
自分や会社のビジョンを語りたい、話したい、聞いてほしい!!
それを遮って、こちらがしゃべり続けたら・・・どうなるかわかりますよね!!
会話のキャッチボールを意識
面接官といえど、一人の人間。面接の場といえど、お互いの程よい会話のキャッチボールの場です。
一方的に喋りすぎたり、逆に面接官からの質問をはい、いいえだけで答えてたり無言が続いてしまっても会話は成立しません。
緊張している中ではありますが、会話を楽しむ、キャッチボールをする余裕が必要です。
「入社をして一緒に仕事をした時に、どんなやり取りになるのかな・?」
そんなことも想像しながら面接官は見ています。
話すのが苦手という方も「話さなきゃ」と無理にって自分を追いこむ必要はありません。
しっかりと面接官の話を聴いて、聞かれた質問に的確に答える事ができれば大丈夫です。
話す順番を考える「あてはめるだけ」テンプレート
「結論から話そう」とビジネスの場でも言われた事はありませんか?話しにまとまりがない方や喋りすぎてしまう方の多くは結論から話せていません。
聞いている人は結論を先にに知りたがっています。脳が勝手にそうさせるのです。それなのに関係のない話をダラダラされてしまうと、余計に長く聞いていて疲れてしまいます。
そこで有効になってくるのが「PREP法」です。
- 結論(Point)
- 理由(Reason)
- 具体例(Example)
- 結論(Point)
これは志望動機など書類や文章を書く際にも有効な手段です。普段からこの流れを意識して話していると癖ついてきます。面接の事前準備の際にもよくある質問に対しては全てこのPREP法で準備をしておきましょう。
PREP法は予期せぬ質問にも有効です。面接の場では当然準備していた質問以外の事を聞かれる可能性もあります。その際にもこの順番を意識し、まずは「結論」を探し話す事で、自分自身が頭の中を整理すぐ事ができ、まとまりがある話し方ができるようになります。
もし①~④の順番を体得することが難しい場合にはまずは「結論」だけ話すことを意識してください。
「結論〇〇です!」とタレントさんがPRしているTVCMがありましたよね?
面接中も誰かに「結論は?」と頭の中で言われているように意識しておくと有効です。結論さえ先に端的に答えてしまえば、おのずとその先の内容もすらすら出てきて、まとまりのなる流れになります。
準備は入念に
面接は準備が9割と言われています。自己PRや強みの整理、自身の経歴やこらからのキャリアプラン、志望動機や長所短所など面接でよくある質問はすらすら答えられるように準備しておきましょう。まず内容が定まっていないと、答えられなくなってしまったり、いきなり話しはじめてしまいまとまりのない内容になって、つい話も長くなってしまいます。企業研究も入念に行い、会社を理解し良い所を把握しておく事が重要です。
以下に関してはしっかり準備しておきましょう。
- 面接3大質問「自己紹介」「志望動機」「退職理由」
- 入社後のキャリアプラン
- 長所短所、成功体験、失敗体験
- 経歴の整理(仕事の経歴は勿論、学生時代にまで話が及ぶ場合があります)
志望動機に関してはこちらのブログもご覧ください。
志望動機が書けない3つの理由
転職回数が多い方は、過去全ての会社の退職理由を聞かれる場合があります。正直かつ前向きな印象になるような話し方を準備しておきましょう。転職の家庭教師では面接練習も実施しています。
退職理由に関しては、こちらのブログでも紹介しています。ぜひご確認ください。
退職理由を面接でどう説明する?(前編)~プラスに表現する前に必要なこと~ 退職理由を面接でどう説明する?(後編)~好印象になる伝え方~面接で好印象を与えるためにできること
面接での喋りすぎ、話しすぎと好印象を与える話し方について解説しました。面接官の視点になると、喋りすぎは逆効果という事がおわかりいただけたのではないでしょうか。
- 喋ればいいというものではない
- 準備9割!
- 話す順番を意識 「PREP法」
- 面接や話す事が得意な方でも準備と練習は念入りに
話す内容は準備が大切ですが、話し方は練習も必要です。話し方はつい癖が出てしまいます。
緊張すればなおさらです。職場・家族・友人との会話など普段から伝わりやすい話し方になっているか?結論から話しているかを意識しましょう。
内容をまとめた文章と、話してみた場合と内容や長さの印象が大きく異なります。志望動機ひとつとっても、履歴書に書いている内容をそのまま話しても印象や長さに違和感がある場合があります。声にだして練習するという事はとても大切です。
転職の家庭教師の個別キャリア相談では、面接の練習・ロープレも行います。オンラインの場合、希望者にはZoomで録画をする事も可能です。
話す内容をちょうどよい長さに書いて準備をしても、実際声に出して話してみると「長い」と感じる事は多々あります。
録画をしたデータを終了後お送りするので、ご自身で客観視してみる事も可能です。
勿論しっかりフォードバックやアドバイスをさせて頂きます。
喋りすぎていないか・・・もチェックできます。練習で緊張しておけば本番の緊張が和らぎますよ!
まずは「お試しキャリア相談」からお気軽にご相談ください。
オンライン(Zoom)または対面(新宿)で随時開催中!