突然解雇通告されたら確認すべき3つのポイントその②

こんにちは。転職の家庭教師 キャリアコンサルタントの丸井沙紀です。

突然解雇通告されたら確認すべき3つのポイントその①からの続きとなります。

おさらいです。

突然解雇通告されたら確認すべき3つのポイント

①退職日までの日数
②会社都合or自己都合
③証拠や給与明細・タイムカードの保管


突然解雇通告されたら確認すべき3つのポイントその②

②会社都合退職or自己都合退職

離職する際には、会社から離職票の発行があります。そこに退職理由を選択する欄があるのですが
「会社都合退職」になるのか「自己都合退職」になるのかを確認しましょう。
ようは会社によるクビ!か自分から辞めたのか・・・という事です。
会社都合退職に当てはまらなくても「特定受給資格者」として認められる場合もあります。以下厚生労働省のサイトも確認してみましょう。

https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11600000-Shokugyouanteikyoku/0000147318.pdf

※残業が多い人はチェック※
以下のケースも会社都合(特定受給資格者となります)
[1]いずれか連続する3か月で45時間、
[2]いずれか1か月で100時間、又は
[3]いずれか連続する2か月以上の期間の時間外労働を平均して1か月で80時間を超える時間外労働が行われたため離職した者。

ハローワークインターネットサービスより
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_range.html#a1

↑こちらは意外と知られていません。
今後の為にとても大切な確認となります。


会社都合と自己都合 ここが変わる!3つのこと!

1:失業給付金の支給要件が変わる

一番大きな差は失業給付金です。
突然の解雇通告。当然次の勤務先なんて決まっていないですよね。
すぐ決まるかもしれませんが、時間がかかるかもしれません。選ばなければすぐ決まるかもしれませんが、落ち着いて選びたいものです。

そんな転職活動を支えるのが失業給付金(いわゆる失業保険)です。
今まで支払っていた雇用保険から給与の何割か(年齢や勤務年数による)が一定期間支給されます。
この支給要件が退職理由によって大きく異なります。

ハローワーク参照

一番異なるのは支給開始までの期間です。

会社都合の場合は7日の待機を経て8日目以降から
自己都合の場合は3か月と7日の待機があります。

自己都合の場合には3か月ちょっと待たないと支給されないのです。
(それまでには次の会社を決めてね!という意味があります)

※2020年10月1日より自己都合の場合の待機期間が3カ月→2カ月に変更となりました

退職後3カ月無収入になってしまうのと、翌月も今までの給与の何割かが保証されているのとでは大きく違いますよね!
また、ハローワークのサイトの表にもあるように支給期間総支給額も異なります。
支給期間内に転職が決まった場合には別途手当が支給される場合があります。(諸条件あり)早くもらい始めておくにこした事はありません。

2:退職金

退職金がある会社の場合には、会社都合か自己都合かで支給要件や金額が異なる場合があります。就業規則も併せて確認しましょう。

3:履歴書への記載

転職活動の際に必ず記入する履歴書。現職の欄を

〇〇株式会社 一身上の都合による退職
〇〇株式会社 会社都合による退職

のどちらになるかという事です。

面接でも必ず「退職理由」については詳しく聞かれます。

会社都合の方が「本人の成績不振や本人の性格に問題があったのでは」と懸念されるというケースもありますが、
自己都合でも「なぜ次の仕事を決める前に辞めたのか?」と聞かれるので私はあまり問題ではないと考えます。
正直にしっかりとお話できればよいと考えます。

会社が助成金などの支給を受けている場合に会社都合での退職者が出ると受けられなくなどなど不都合が発生します。
そのためなるべく自己都合にしたがる会社も多くあります。

「会社都合で退職した人を雇ってくれる会社なんかない」
「なんで解雇されたことにしたいんだ!」

などと、まるでこちらの為のような言い方での説得や、恫喝される場合もありますが振り回されないようにしましょう。

直接の交渉が難しい場合には、「自己都合」と書いた離職票が送られてきた後に「異議あり」として理由を書いて送り返す事も可能です。
また困った場合にはハローワークの窓口で相談しましょう。

過去のお客様で「自己都合に異議なし」に〇が付き、本人の名前(サイン)が代筆された離職票が送られてきたケースがありました。
ご本人は気づかない状態で私に見せてくれたのですが、びっくりです!
すぐにハローワークに相談にいくようアドバイスしました。
(ハローワークの方は「よくあるんですよね!」と言っていたそうです・・・怖い!!)

仕事する男性

まとめ

退職理由が会社都合か自己都合か、違いはおわかりいただけましたか?
退職の話が出た際には必ず確認をしてくださいね!

③証拠や給与明細・タイムカードの保管は次回のブログ(その③)へ続きます!

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